俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

牡丹の芽

2011-03-11 | 俳句・春・植物
本日は東北地方太平洋沖地震が発生し、甚大なる人的・物的被害をもたらしました。現在も余震が続き予断を許さぬ状況です。被災地の方には心からお見舞い申し上げます。



徒(ただ)ならぬ地震(なゐ)長かりし牡丹の芽

牡丹は寒気に強いため、暖かい日が少し続くと他の花に先駆けて燃えるような赤い芽を吹き出す。地震がきたと思ったら次第に大きくなり、まるで舟にでも乗っているように地面が横に何回も動いた。なかなか揺れが収まらずかなり長く続いた。地震で恐怖心を覚えたのは初めて。牡丹の芽も揺れたが、後は何もなかったかのように静まり返った。

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腹見せて猫の寝てをり牡丹の芽


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金縷梅(まんさく)

2011-03-10 | 俳句・春・植物


金縷梅(まんさく)や朝の日差しの明るくて

マンサク科の落葉小高木。山野に自生し、春を告げる花。庭にも植栽される。名の由来は、他に先駆けて「先ず咲く」が訛ってマンサク、また、黄色い糸状の四弁花が稲の豊年満作を思わせるからとの説がある。花色の淡いものを銀縷梅(ぎんろばい)という。春になると朝の日差しが明るくなってきた。金縷梅の花が朝日に色濃く映え、美しかった。

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支那満作

金縷梅に執す男がもう一人


銀縷梅

飛行機の輝き行けり銀縷梅(ぎんろばい)


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猫柳

2011-03-09 | 俳句・春・植物


首出して亀の泳ぐや猫柳

ヤナギ科の落葉低木。山野の水辺に自生し、人家などにも植えられる。雌雄異株。雄花穂は楕円形で、銀鼠色の絹状の毛を密集させる。池に亀が何匹かおり、水面から首を出して泳いでいるものもいた。水辺の猫柳が銀色に輝いていた。

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道あれば水辺歩けり猫柳


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山茱萸の花

2011-03-08 | 俳句・春・植物


山茱萸の花誰彼に仰がれぬ

ミズキ科の落葉小高木。中国・朝鮮半島原産。早春、枝先に黄色の小さな花を球状につける。「春黄金花」ともいう。枝いっぱいに山茱萸の花が咲いていた。青空に黄色の花が鮮やかで美しかった。その下へ来た誰もが見上げて、「きれいだね」と言っていた。

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山茱萸の黄ははつこひの如き色


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春の雪

2011-03-07 | 俳句・春・天文


見慣れたる雑木も畑も春の雪

冬の雪とは違い大きめで溶けやすく、積ったとしても止めばすぐに溶けてゆく。淡雪ともいう。明るい感じだが、大雪になることもある。朝から雪が降り、次第に積ってきた。近くの畑に行くと、すでに真っ白になっており、いつも見慣れた雑木林や畑が北国の風景のように思われた。

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よく走る鶺鴒二羽や春の雪



穫られざる柚子に積りし春の雪



春雪の畑に出でたる農夫かな



春雪の木に濃淡のありにけり


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