俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

玫瑰(はまなす)の実

2011-09-25 | 俳句・秋・植物


玫瑰の実や夕暮の波の音

バラ科の浜茄子の実。葉を落とす前につけ、紅塾する。ジャムなどに利用される。夕暮れの浜辺を散策した。そこには玫瑰の実が真っ赤に色づいていた。打ち寄せる波音とともに北海道らしい景色であった。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




遠くまで来てしまひけり実玫瑰


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋高し

2011-09-24 | 俳句・秋・天文


一点の雲なき利尻富士(りしり)天高し

秋は大気が澄み、空が高く感じられる。その状態を秋高しという。早朝にパンケ沼に行った。すると雲一つない青空に利尻富士がよく見えた。正に天高しの感があった。沼は青空を映してより濃い青であった。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




居並べる白き風車や秋高し



草原に名もなき一樹天高し


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘆の花

2011-09-23 | 俳句・秋・植物


利尻富士見ゆる原野や蘆の花

イネ科の多年草。水辺に自生。八~十月、茎の先に穂状に多数の小花をつける。花は淡紫色から紫褐色を帯び、やがて褐色となる。原野に行くと丁度利尻富士がよく見えていた。道沿いに咲く蘆の花が風に靡いていた。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




ぽつねんと原野にひとり蘆の花


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤のまんま

2011-09-22 | 俳句・秋・植物


散策路出口近づく赤のまま

タデ科の一年草で犬蓼のこと。耕作地や道の脇に自生。八~十一月、紅紫色の粒状の花を穂状に密生する。その花を赤飯に見立てて、「赤のまんま」と呼ぶ。子供がままごと遊びに摘んで用いる。サロベツ原生花園の散策路を一周して出口に近づいたところに犬蓼の花が咲いていた。木漏れ日が差したとき、花の色が鮮やかになった。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




最北の旅にありけり赤のまま


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

釣船草

2011-09-21 | 俳句・秋・植物


残りをり木の暗がりの黄つりふね

ツリフネソウ科の一年草。山間の湿地や水辺に自生。七~十月、上部の葉腋から花柄を伸ばし、紅紫色の花をつける。花が帆掛け舟を吊り下げたような形をしているところからこの名がついた。近縁種に、黄色い花の釣船草がある。木がこんもりと茂っているところの湿地に黄つりふねが咲いていた。初秋に咲く花がまだ残っていて、花色は明るく鮮やかな黄色であった。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ




サロベツの湿原歩き黄つりふね


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする