俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

雲の峰

2013-07-21 | 俳句・夏・天文




雲の峰葉書二枚を出しにいで


入道雲といわれる積乱雲のこと。







夏の強い日差しにより生じた上昇気流に押し上げられ、峰のように

高くそそり立つ雲。







時折、雷電、驟雨、突風などを伴うことがある。







葉書二枚を出しに外へ出たところ、真っ白な雲の峰が立っていた。

思わず携帯でパチリと撮った。






峰雲の上を飛行機通過せり



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万緑

2013-07-20 | 俳句・夏・植物




万緑へ紙飛行機を飛ばしけり


見渡す限り緑一色といった状態をいう。







新緑よりも生命感に溢れている。







王安石の「万緑叢中紅一点」という詩からきている。







緑の濃い森があった。

そちらへ向けて紙飛行機を飛ばしてみた。

紙飛行機は万緑の中へ吸い込まれて行った。






万緑や牛飼はもうゐずなりて



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蘇鉄の花

2013-07-19 | 俳句・夏・植物




波音の蘇鉄の花に及びけり


ソテツ科の常緑裸子植物。

九州・沖縄などの暖地に自生。

観賞用にも栽培。

雌雄異株。

雄花は長楕円形の松かさ状で長さ約60センチ、雌花は直径約40セ

ンチのキャベツ状。

かつて流刑の島だった八丈島では、この花が咲くときには赦免の知

らせがあるといい、「ご赦免花」と言われた。

蘇鉄の花が出始めていた。

海の波音がこの蘇鉄の花にまで聞こえていた。






出始めは擬宝珠の如し花蘇鉄



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茄子

2013-07-18 | 俳句・夏・植物




寺へ行く道端の茄子小振りなり


ナス科の一年草。

インド原産。

果実は球形、卵形、長円筒形など種々あり、色は黒紫色、白、黄、

緑など。







日本へは古くから中国を経て渡来。

地方により多くの品種群がある。

茄子は煮つけ、汁の実、油炒め、漬物など様々な料理に使用され

る。







寺へ行く道の脇に茄子が生っていた。

艶やかでいい色をしていたが、どれもまだ小振りであった。






炒むれば艶増しにけり茄子の紺



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目高

2013-07-17 | 俳句・夏・動物




大甕に盆栽園の目高かな


メダカ科の淡水魚。

体長約四センチ。

背部は淡褐色、腹部は淡色、背中線に暗色縦線がある。

目が大きく飛び出している。







アジアに広く分布し、野川、湖沼、池などに生息する。

夏、水槽や水盤などに飼われ、涼し気である。







盆栽園に大甕が置かれ、その中で目高が飼われていた。

浮草から出たり入ったりして泳いでいた。






外国人夫婦目高を覗きをり



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