百日草

百日草岬の日差し強かりき


キク科の一年草。

メキシコ原産。

日本へは文久二年(1862)以前にアメリカから渡来したとされる。







六～九月頃、菊に似た華麗な頭状花をつける。

花期が長いので、この名がある。

園芸用に多品種が栽培される。







花色は、紅、紫、赤、黄、白など様々。

一重咲きのほか八重咲き、ダリア咲き、ぽんぽん咲きなどもある。







逗子の岬には岬らしい日差しがある。

畑に咲いている百日草にも強い日差しが降り注いでいた。






長生きも夢のひとつや百日草



　

金蓮花

晴れてこそ金の光や金蓮花


ノウゼンハレン科の多年草。

園芸上は一年草で、ナスタチウムと呼ばれる。

南アメリカ原産。

観賞用品種が多く、花壇や鉢植えで栽培される。






茎は蔓性。

夏から秋にかけて、葉腋から伸ばした長い柄の先に五弁花をつけ

る。

花色は黄色または鮮紅色。







葉は蓮に似て、花はノウゼンカズラに似ているところからノウゼンハ

レンの名がある。

全草に辛味があり、食べられる花としても利用される。







金蓮花が咲いていた。金蓮花は晴れて日を浴びると、その名の通り

黄色が鮮やかに光を放った。






マチュピチュにいつか行きたし金蓮花



　

青芝

青芝に土竜の穴の二つ三つ


青々としてきた夏の芝をいう。







春に芽吹いた芝は梅雨時にさらに成長し、一面青々としてくる。

夏芝ともいう。







始終新しい芽が出て、九月頃まで青さを保つ。







青芝の中に土竜の穴がいくつかできていた。

盛り上がった土が青芝で一層目立った。






青芝やボール投げする親子ゐて



　

サルビア

明日恃む雨後のサルビア燃え立てば


シソ科の多年草。

日本では一年草として栽培される。

ブラジル原産。







夏から秋にかけ、茎の上部に細かい緋色の唇形花を輪生して咲か

せる。







雨が上がり日が差すと、サルビアは本来の色を取り戻し、燃えるよ

うに見える。

明日に希望がもてる気がしてくる。






サルビアに寄る幼子と乳母車



　

ユッカ

花ユッカモーツアルトとミルクティー


リュウゼツラン科ユッカ属の総称。

北アメリカ原産。

キミガヨランやイトランがある。







関東以南では庭や公園に植栽される。







キミガヨランは夏から秋にかけて、剣状の葉を放射状に密生し、太

い花径の先に円錐状に多数の白い六弁花をつける。







白いユッカが咲いていた。

モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第３番を聴き、ミルクティーを飲み

ながら花を鑑賞するのも一興であった。






花ユッカ園内バスの停車して