俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

夏鴨

2013-07-26 | 俳句・夏・動物




夏鴨の退屈さうに泳ぎをり


ガンカモ科の鴨で軽鴨のこと。

留鳥として四季を通じて池などに見られる。







ほぼ雌雄同色で、体は暗褐色、胸は黄褐色と暗褐色の斑。

嘴は黒いが、先端だけ黄色い。

足は橙黄赤色。







福島県郡山市の麓山(はやま)公園に行った。

特に珍しいものはないが、池の近くに茶室らしい建物があると思い

近づいてみると、そこは何とトイレであった。







全くよくできた風情のある建物であった。







池には軽鴨が数羽おり、羽搏いたり、毛づくろいしたり、また、退屈

そうに泳いだりしていた。






軽鴨の眠つてをれば忍び足



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青柿

2013-07-25 | 俳句・夏・植物




青柿に幼稚園バス停まりけり


淡黄色の小さな柿の花が咲き終わるとすぐに実を結び始め、夏の

間葉の陰で青いまま大きくなっていく。







これが青柿と言われ、まだ食べることはできない。







青柿がいくつも生っている家の前で幼稚園バスが停まった。

園児を連れた母親たちが、園児をバスに乗せて見送っていた。






青柿や犬吠ゆる声家内より



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向日葵

2013-07-24 | 俳句・夏・植物




向日葵の向かうに農夫黙しをり


キク科の一年草。

北アメリカ原産。







盛夏の頃、茎または枝の先に大きな頭状花を横向きに開く。

大きいもので、頭状花の直径は30センチにもなる。

周りは鮮黄色の舌状花がふちどり、中央には褐色または黄色の管

状花が半球形に密集する。







畑の端に向日葵が高々と咲いていた。

その向こうには、農夫が独りで黙って農作業をしていた。






青空の似合ふ向日葵農道に



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百合

2013-07-23 | 俳句・夏・植物




散策の道の白百合翳りけり


ユリ科の多年草。







種類が多く、山百合・姫百合・姥百合は白色、鹿の子百合・笹百合・

姫百合は淡紅色、鬼百合・車百合は黄赤色。

花弁に斑点があるものもある。







いずれも匂いがする。







山百合・鬼百合・透かし百合・姥百合の球根は食用になり、料理な

どに使用される。







散策をしていると、よその家でカサブランカ(白百合)が咲いていた。

そこは家の陰になり、百合は暗めの白であった。






坂道の脇に寺領の百合畑



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金柑の花

2013-07-22 | 俳句・夏・植物




金柑の花に佇む朝(あした)かな


ミカン科キンカン属の常緑低木。

日本には中国から渡来。

暖地で栽培される。







夏、葉腋に小さく白い五弁花をつける。


 




果実は小形で、冬に熟して黄金色となる。

ただし、俳句では果実は秋の季語。







庭に金柑の花が今を盛りに咲いていた。

近づくと控えめな甘い香りがした。






金柑の花や帚と塵取りと



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