俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

夏萩

2014-06-10 | 俳句・夏・植物




夏萩や木造駅に丸ポスト



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マメ科ハギ属のうちで夏のうちから花が咲くものをいう。

野萩、犬萩、宮城野萩などがある。







花は秋に咲くものと同じ色に咲くが、花はやや小振りで楚々としてい

る。







SL列車に乗るために大井川鐵道の家山駅へ行った。

駅舎は木造で昔風であり、その前には赤い丸ポストが現役として置

かれていた。

列車が来るまでまだ時間があったので辺りを散策すると、駅前の家

に夏萩が咲いていた。






夏萩に雨の上りし明りかな



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梅雨

2014-06-09 | 俳句・夏・天文




砂踏んで梅雨の松原歩きけり



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暦の上では六月十一日頃の入梅から三十日間の雨期をいう。

しかし、実際の梅雨は暦よりも早かったり遅れたりする。







三保の松原の砂地を歩いた。

すでに梅雨に入っていたので、海風を伴って雨が降っていた。




羽衣の松


傾ける羽衣の松梅雨しとど 



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山法師の花

2014-06-08 | 俳句・夏・植物




ひそと咲く旅の始めの山法師



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ミズキ科の落葉高木。

本州以西の山地に自生する。







五~六月頃、枝先に花をつける。

白い四枚の花びらに見えるのは苞で、中心にある緑黄色の球形の

ものが花。




由比正雪生家



静岡県の由比宿を訪ねた。

ここは、東海道五十三次の16番目の宿場で、由比正雪の生家が

残っている。







由比本陣の離れ座敷である「御幸亭」には、明治天皇が三度休止さ

れたという。

この庭園は小堀遠州作と伝えられ、ここに山法師がひっそりと咲い

ていた。






遠州の造りし庭や山法師



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繍線菊(しもつけ)

2014-06-07 | 俳句・夏・植物




繍線菊や蕎麦屋の暖簾かけられて



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バラ科の落葉低木。

山野に自生し、観賞用に庭園に植えられる。

六月頃、枝先に淡紅色の小さな五弁花を密集してつける。

花色はほかに白色、紅白の咲き分けなどがある。

下野の国(栃木県)で初めて見つかったことからこの名がついた。







朝の水前寺公園の蕎麦屋に暖簾が掛けられた。

近くに繍線菊が美しく咲いていた。






繍線菊や英語家族に子が二人



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白鷺

2014-06-06 | 俳句・夏・動物




白鷺の一羽来てをり朝の池



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サギ科の鳥の中で白い羽毛に覆われているものの総称。

大鷺、中鷺、小鷺の三種があり、前二種は渡り鳥、小鷺は留鳥。







熊本の水前寺成趣園(水前寺公園)に早朝から入った。







桃山様式の回遊式庭園で、池があり、富士山を模した芝の築山が

あり、散策すると殿様にでもなった気分で古が偲ばれる。







朝の池に白鷺が一羽佇んでいた。

岩に上がったり、羽搏いてまた池に降りたりして遊んでいた。






白鷺の歩めば波紋生まれけり



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コメント (3)
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