俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

梅雨晴

2017-06-25 | 俳句・夏・天文




梅雨晴の嫁入り舟の漕ぎ出せり



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梅雨の最中に晴れ上がることをいう。

五月晴も同様の意味だが、今では、誤用で陽暦五月の晴

れた空をいうようになった。







潮来のあやめまつりの期間中(5月27日~6月25日)の水、

土、日曜日に本物の花嫁さんによる嫁入り舟が見られる。







昭和30年代前半まで実際に行われていたものを、公募に

より応募した花嫁さんにより再現される。







日本的な情緒のある行事で、皆見とれていた。







あやめ園を出発した嫁入り舟は、遠くの対岸に待つ新郎

の元に着く。






梅雨晴や夫婦乗りたる人力車



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夏の雲

2017-06-24 | 俳句・夏・天文




夏雲や水郷巡り櫓舟にて



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夏空に現れる雲をいう。




櫓を漕ぐ船頭



積雲や積乱雲が代表的な夏の雲。




鹿島線河川橋



いずれも夏の強い日差しを受けて地面付近の空気が熱せ

られ、上昇気流となって発生する。







茨城県の潮来(いたこ)を初めて訪れた。

折しもあやめまつりの終盤であった。

期間中運行されている爐舟に乗り、水郷を廻った。

夏の雲が盛んに輝いていた。






水郷の夏雲海へ流れけり



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南天の花

2017-06-23 | 俳句・夏・植物




南天の花石塀の農家かな



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メギ科の常緑低木。

暖地には野生もあるが、多くは庭木として植えられる。







「なんてん」が難を転ずる意に通ずるからとされる。







六~七月頃、白色六弁花の小花を円錐状につけるが、ひっ

そりとして目立たない。







農家の石塀が長く続いているところがあった。

その上に南天が花をもたげていた。






花南天郵便少しきてゐたり



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青梅

2017-06-22 | 俳句・夏・植物




青梅に生くる力をもらひけり



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六月頃、梅の実は育ち、固くしまった青い実となり、酸味が

強い。







梅の青い実を青梅と呼び、梅雨時に黄橙色に熟した実を

実梅と呼ぶ。







青梅は落として梅干しにしたり、梅酒を作る。







青梅が生っているのが幾つか見えた。

その全き青き実に、生きる力をもらった。






地に落ちて夥しきは実梅かな



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荒梅雨

2017-06-21 | 俳句・夏・天文



荒梅雨や畑道を行く白き傘



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梅雨は入梅から三十日間の期間をさすが、実際には梅雨

前線は六月初旬から七月下旬ころまで停滞する。








その梅雨の中でも激しい風雨のものを「荒梅雨」という。







朝から風雨が次第に激しくなり、木々は大きく揺さぶられて

いた。







荒梅雨の畑道を一人の男が、白い傘を傾けながら歩いて

行った。






荒梅雨の道長靴をざぶざぶと



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