俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

泰山木の花

2017-06-20 | 俳句・夏・植物




天上に見せて泰山木の花



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モクレン科の常緑高木。







北米原産。

日本には明治初期に渡来した。

庭木、街路樹として栽培される。







六月頃、白い芳香のある大輪の花を上向きに開く。







白木蓮が大きな花を咲かせていた。

まるで天上の人々に見せるかのように天を向いて開いていた。






木洩れ日に泰山木の開きけり



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花菖蒲

2017-06-19 | 俳句・夏・植物




花菖蒲生憎晴れてしまひけり



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アヤメ科の多年草。







原種は野花菖蒲で、あやめ、杜若に比べて大振りの花を開く。







六月頃、茎の頂に様々な色彩の花を開く。







江戸時代初期に改良された国産園芸種である。







曇った日か小雨の日に花菖蒲を観たいと思っていた。

予報では昼頃だけ晴れてほかは曇のはずだったので観に

行ったが、朝から一日中晴れてしまった。

ほかの花ならそれでよいが、花菖蒲は曇ってほしかった。






午後の日の水に煌き花菖蒲



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栗の花

2017-06-18 | 俳句・夏・植物




栗の花昔山窩のゐしといふ



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ブナ科の落葉高木。

山野に自生し、人家や畑で栽培もされる。







六月頃、淡緑色の細長い花穂を数多く下げる。







独特の青臭い匂いを放つが、これは雄花で、その付け根に

二、三個ずつの雌花をつける。







栗の花を見ると、昔、山間部を移動しながら漂白生活を送っ

ていた人々がいたという話を思い出す。

これは、高校生の頃だったか、栗の花の咲く頃を舞台にした

山窩を扱った劇を観たことがあったからだろうか。





遠目にも風に揺れをり栗の花



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梅雨夕焼

2017-06-17 | 俳句・夏・天文




帰るさの梅雨夕焼に佇みぬ



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梅雨時に見られる夕焼をいう。







梅雨入りしてからほとんど雨が降っていないが、出かけた

帰りに夕焼になっていたので、梅雨夕焼だなあと思って佇

んで眺めていた。






梅雨夕焼鴉の飛べばよからむに



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玫瑰(はまなす)

2017-06-16 | 俳句・夏・植物




啄木も見しや玫瑰北の地に



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バラ科の落葉低木。

本州北部、北海道の海岸に群生し、庭木として栽培もされ

る。

六~七月頃、枝の頂に紅紫色で大形の五弁花をつける。

果実は扁球形で梨に似た味がするところから、「はまなし

」が本来の名とする説がある。







玫瑰が咲いていた。

北海道へ渡った啄木も、この花を見ただろうかと思った。






玫瑰に海鳴り聞えゐたりけり



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