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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2019-12-16 | 俳句・冬・動物




映りたる欅の上をかいつぶり




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カイツブリ科の水鳥。







鳩よりやや小さく、水中に潜って魚を獲る。







キリッ、キリッ、キリリとかフィリリリなどと大きな

声で鳴く。







留鳥だが、冬の池沼でよく見られることから冬の季語

とされている。







池には風がなく、水面が鏡のように大欅を映していた。

その上を鳰がゆっくりと進んで行った。






かいつぶり一声上げて潜きけり




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冬菜

2019-12-15 | 俳句・冬・植物




生き生きと冬菜畑やほまち畑




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冬に収獲する菜類の総称。







白菜、小松菜、水菜などがある。







あたりが枯れ進むなかで、「冬菜」の緑はひときわ

目を引く。







冬菜が畑に生き生きとした緑の葉をつけていた。

小さな畑なので、ほまち畑ではないかと思った。






菜を洗ひをればチャイムの鳴りにけり




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白菜

2019-12-14 | 俳句・冬・植物




白菜に立姿とふありにけり




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アブラナ科の一・二年生葉菜。







中国北部原産。

明治初期に日本に渡来し、品種改良を経て明治末年頃

に栽培技術が確立した。

葉は大形の長楕円形で、成長するに従って互いに重なり

合う。







普通8月に種子をまき、11~12月に収獲する。







漬物や鍋物のほか各種の料理に用いる。







白菜が畑に凜と立っていた。

白菜にも立姿というものがあった。






白菜のざく切りに日の暮れてきぬ




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2019-12-13 | 俳句・冬・植物




明るくも夕日の透きて葱の列




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ユリ科の多年草。







中国またはシベリア・アルタイル地方原産と考え

られている。







独特の香りと辛味があり、日本料理に欠かせない。

女房詞で「ひともじ」と呼ばれる。







葉鞘の白い部分を食べる「根深葱」と緑色の部分を

食べる「葉葱」がある。

前者は関東で、後者は関西で好まれる。







葱畑があり、折しも夕日が差して葱の葉を透き通り、

葱の列が明るく見えた。






葱一本斜めに切つて夕厨




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冬麗

2019-12-12 | 俳句・冬・天文




寛永の山門潜り冬うらら




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穏やかに晴れ渡り、春の「麗か」を思わせるような日

をいう。




「ここだけの話だけどな」



川越大師喜多院には五百羅漢がある。




「揉むのうまいなあ。眠くなったわ」



冬麗のひと日を一体一体見ながらその表情を楽しんだ。




「はあ、なんだってー!」



どれも羅漢の言葉が聞えそうで、思わずほくそ笑んで

しまった。







喜多院の山門は寛永九年(1632年)に天海僧正が建立

したもので、大火を免れた喜多院では最古の建造物で

あるという。

その山門を潜り、冬麗を実感した。




「まあ、飲みなせい」


一献を勧むる羅漢冬日和




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