俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2020-04-20 | 俳句・春・植物




丘陵の日の柔らかき菫かな




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スミレ科スミレ属の多年草。

東アジアの温帯に広く分布する。







日当たりの良い山野に、日本では約五十種が自生する。







四~五月頃、濃紫色の五弁花をつける。







名前の由来は、花を横から見ると大工道具の墨入れに

似ているところからきたとされる。







丘陵の道の脇に菫が咲いていた。

花には春の柔らかい日が差していた。






遠山を望む山なり菫草




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蒲公英の絮

2020-04-19 | 俳句・春・植物




蒲公英の絮父母坐(いま)す空へ吹き




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「蒲公英」はキク科の多年草の総称。







道端や土手などに普通に見られる。







「蒲公英の絮」は黄色い花の開花後実を結び、そこに

白い冠毛が生じたものをいう。







この絮は風に乗って飛んで行く。







綺麗に丸い蒲公英の絮が野にあった。

一つを採って、父母のおわす空へと吹いた。






たんぽぽの絮や親子のボール蹴り




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草苺の花

2020-04-18 | 俳句・春・植物




草苺の花ばかりなり寺院跡




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バラ科の小低木。







山野の疎林中にみられる。







四~五月頃、新しい枝頭に野茨に似た白色五弁花を

つける。







果実は球形で赤く熟し食べられる。







江戸時代の寺院跡は草地となっていた。

中でも草苺の花があちらこちらに見られた。






草苺の花散策の足止めて




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三葉躑躅

2020-04-17 | 俳句・春・植物




山道の三葉躑躅や日の洩れて




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ツツジ科の落葉低木。







本州中部の山中に自生し、庭木としても植えられる。







四月頃、葉に先立ち、紅紫色の花を枝先に二、三個

ずつ開く。







花冠は漏斗状で深く五裂し、花冠と同長の雄蕊が

五本ある。







山道を歩いていると、三葉躑躅が咲いていた。

その幾つかの花に木洩れ日が差していた。






新築の家なる三葉躑躅かな




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遅桜

2020-04-16 | 俳句・春・植物




信玄のゆかりの宮や遅桜




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花どきに遅れて咲く桜のことをいう。







大方の花が過ぎたころに花をつける。







少し高い山などにまだ咲いている桜を見ることがある。







よく似た季題に「残花」があるが、「遅桜」には、名残を

惜しむ気持ちはそれほど感じられない。




冨士御室浅間神社



武田信玄がご息女の安産を祈願した神社という。

そこを訪れると、遅桜が丁度満開となっていた。






霊園に人影のなき遅桜




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