俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春嵐

2021-03-21 | 俳句・春・天文




春嵐ポスト遠しと思ひけり




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春先に吹く強い南風をいう。







前線を伴った低気圧が日本海を通過するときに吹く

南寄りの暖かい風で、雨を伴うことがある。







山の積雪を解かして雪崩や洪水を発生させ、海では

海難事故などの災害が起きる。







不安定な春の気象現象の一つである。







春嵐が吹き荒れていた。

雨も伴っていたので、いつも行くポストまでの道が遠く

感じられた。






春荒や傘すぼめつつ畑道を




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初桜

2021-03-20 | 俳句・春・動物




独逸人らしきふたりや初桜




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春になって初めて咲く桜の花をいう。







「初花」ともいい、その年初めて目にした桜の花を指す。







花の咲く時期は品種や地域によって異なるので、

開花時期の早い彼岸桜など特定な桜の品種を指す

ものではない。







ようやく目にした桜の花には、待ち望んできただけに

大きな感動がある。







公園を若い男女が歩いていた。

追い抜く時ドイツ語を話していたので、日本に住んでいる

ドイツ人ではないかと思った。

二人は初桜を見ながら歩いて行った。






初花やゆつくり歩く人と犬




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春蘭

2021-03-19 | 俳句・春・植物




春蘭を揺らしてゐたり山の風




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ラン科の常緑多年草。

山林や低山などの日当たりのよい所に自生する。

「ほくろ」「じじばば」の異名がある。







春、花茎の先端に淡い黄緑色で紅紫色の斑が入って

いる花をつける。







丘陵に春蘭が咲いていた。

山の風が吹いて、春蘭を少し揺らしていた。






春蘭や野草の径の入口に




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落椿

2021-03-18 | 俳句・春・植物




落椿山の木洩れ日明るかり




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ツバキ科の常緑高木。







椿が落花するときは花びらが散るのではなく、花全体が

落ちる。

この様を「落椿」という。







落花が地面に音を立てることもあり、これも椿の情緒と

なっている。







藪椿などの落花が木の周りに沢山見られるのも春らしい。







丘陵に落椿があった。

山の木洩れ日が明るく照らしていた。






川沿の散歩道なり落椿




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春三日月

2021-03-17 | 俳句・春・天文




畑道に春三日月を見つけけり




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三日月は、陰暦三日の夕方から宵のうちに西の空に

見られる、細くて眉の形をした月をいう。







単に「三日月」といえば秋の季語だが、ほかに

「春三日月」「冬三日月」がある。

「春三日月」には甘い抒情のひびきがある。







広い畑道に出たとき、春の三日月が出ているのを

見つけた。

月は細く、初々しかった。






暮るるまで春三日月と歩きけり




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