桃の花

畑隅に色を添えたり桃の花




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バラ科の落葉小高木。

中国原産。







桃は果実として江戸時代から栽培されていたが、実が

小さいものであった。

明治時代に外国から導入したものを改良し、現代の桃

となった。







春、淡紅色、緋色、白色などの五弁花をつける。

一重と八重がある。







古く中国や日本では邪気を祓う霊力があるとされた。







畑の隅に桃の花が咲いていた。

何もない畑に彩りを添えていた。






白桃の脇の径より川に出ぬ




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花見

飛び飛びに家族連れゐる花見かな




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桜の花を観賞し、愛でることをいう。







桜は開花から散るまでの期間は二週間足らずであるため、

人々は短い花の盛りを楽しむのである。







日本の花見は奈良時代の貴族の行事が起源とされる。

当初は梅が観賞されていたが、平安時代に桜に代わって

きた。

大規模な花見は、豊臣秀吉が行った吉野の花見や醍醐

の花見が有名である。

花見の風習が広く庶民に広まったのは江戸時代といわれ

ている。







花見は多人数で花見弁当や酒を愉しむ宴会を開くことが

伝統的である。

だが、昨年、今年はコロナ禍のため、宴会を開いての花見

は各地で禁止されている。







公園の桜が満開となっていた。

桜の下で、家族連れが距離を保って飛び飛びに座り、

弁当を広げたりして花見を楽しんでいた。

静かで、人に迷惑をかけず、これが本来の花見であると

思った。






花人のコロナマスクの眩かり




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桜

桜咲く地震のありたる列島に




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バラ科サクラ属の落葉高木の総称。







桜は古来、日本人には特別に賞美されてきた花で、

国花でもある。







自生種、園芸種を含めて数百種類ある。







全国に広まった染井吉野は、明治初期に東京の

染井村（豊島区）で作られた品種である。







東日本大震災から十年経った今年、また日本列島は

大きな地震で揺れた。

そんな列島に、今年は一週間ほど早く桜が咲き、満開

となった。






幼子を写す母ゐるさくらかな




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喇叭水仙

高らかに喇叭水仙夕日浴ぶ




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ヒガンバナ科の多年草。

ヨーロッパ原産。







水仙の一種で、古くから花壇、切花用に栽培される。







花は一茎に一花つき、直径６㎝ぐらい。







花心の副花冠が花弁と同じ長さかそれより長く、喇叭の

形をしている。

花色は黄色が主だが、観賞用に多くの品種がある。







喇叭水仙が固まって咲いていた。

夕日を受けて高らかに喇叭を吹いているようであった。






喇叭水仙川に向かつて歌ふごと




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菠薐草

遍き日菠薐草のびつしりと




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アカザ科の一、二年草。







西アジア原産。

在来種は江戸時代に中国から渡来したもので、秋に蒔き

冬から春にかけて収穫する。

明治以降に伝わった春蒔きの西洋種もある。







カロチンや鉄分など栄養に富み、浸し物、胡麻和え、

炒め物、サラダなどにする。







畑に菠薐草がびっしりと成長していた。

そこへ、春の日が燦々と降り注いでた。




豚肉、菠薐草、トマトのオイスターソース炒め


留守居して菠薐草をまづ茹でぬ




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