俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春めく

2023-02-18 | 俳句・春・時候

 

 

春めくや新レストラン公園に

 

 

 

 

 

 

寒さがゆるみ春らしくなってきたと感じられる頃をいう。

 

 

 

 

 

 

気温が上がり、木々の芽も膨らみ始める。

 

 

 

 

 

 

「春浅し」よりやや遅く、野山の眺めも春色が目立ち始める頃である。

 

 

 

 

 

 

少し暖かくなり、春めいてきた。

いつも行く公園にしばらくぶりで訪れると、新しいモダンなレストランが出来ていた。

 

 

 

 

 

セグウェイのゆつくり通り春めけり

 

 

 

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金縷梅(まんさく)

2023-02-17 | 俳句・春・植物

 

 

まんさくの日差しに温みありにけり

 

 

 

 

 

 

マンサク科の落葉小高木。

山野に自生するが、観賞用として植栽もされる。

 

 

 

 

 

 

早春、葉に先立って黄色い線状のねじれた四弁花を枝いっぱいにつける。

 

 

 

 

 

 

早春、他に先駆けて「まず咲く」が訛って「まんさく」、また、枝々に咲き満ちることから、穀物の「豊年満作」の満作に見立ててこの名がついたともいわれる。

 

 

 

 

 

 

金縷梅に明るい日が差していた。

その日差しに温みが感じられた。

 

 

 

 

 

金縷梅やコーンポタージュ缶開けて

 

 

 

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魚氷に上る

2023-02-16 | 俳句・春・時候

 

 

魚は氷に上り鈴懸雄々しかり

 

 

 

 

 

 

七十二候の一つ。

正月節の第三候で、二月十四日から十八日の頃にあたる。

 

 

 

 

 

 

水がぬるんできて、川や湖の氷が割れ、その割れ目から魚が氷上に跳び上がる季節をいう。

 

 

 

 

 

 

あまり聞かないが、興趣のある季題である。

 

 

 

 

 

 

魚氷に上る候となった。

池の縁を歩いていると、鈴懸の木が太く高く、雄々しく見えた。

 

 

 

 

 

パークトレイン魚氷に上る園内を

 

 

 

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冴返る

2023-02-15 | 俳句・春・時候

 

 

冴返るヘリコプターを頭上にし

 

 

 

 

 

 

立春過ぎに、暖かくなりかけた頃、再び寒さがぶり返すことをいう。

 

 

 

 

 

 

再びの寒気によって心身が澄み渡るような感覚がある。

 

 

 

 

 

 

早春の寒さという点では「余寒」「春寒」と同じだが、「冴え」という言葉から、寒気を感じさせる光や色などが澄むという意味が感得される。

 

 

 

 

 

 

公園を歩いていると頭上をヘリコプターがゆっくりと通り過ぎた。

寒さがぶり返した日であり、一層冴返る思いがした。

 

 

 

 

 

寒戻る青空の下人を見ず

 

 

 

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春北風

2023-02-14 | 俳句・春・天文

 

 

歩きゐる脚に力や春北風(はるならひ)

 

 

 

 

 

 

低気圧が北海道の東の海上に達し、西から移動性高気圧が進んでくると、一時的に西高東低の冬型の気圧配置に戻る。

 

 

 

 

 

 

このときに吹く北寄りの風を「春北風(はるきた)」と呼ぶ。

 

 

 

 

 

 

「ならい」は東日本の太平洋側、特に関東地方で吹く冬の季節風の呼び名だが、春先にも吹き、これを「春北風(はるならい)」という。

 

 

 

 

 

 

春北風が激しく吹いていた。

風に向かって歩くには、脚に力を入れなければならなかった。

 

 

 

 

 

春北風や用水の棕櫚煽られて

 

 

 

コメント (2)
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