俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春雨

2023-02-13 | 俳句・春・天文

 

 

春雨に畑の湿つてきたりけり

 

 

 

 

 

 

単に春に降る雨を意味するのではなく、春に静かに降る雨をいう。

 

 

 

 

 

 

古くから、しっとりとした情緒のある雨として詠まれてきた。

 

 

 

 

 

 

春先の台風のような激しい風雨は「春雨」ではなく、「春荒」「春嵐」と呼ぶものである。

 

 

 

 

 

 

春雨が降っていた。

畑が次第に湿ってきた。

 

 

 

 

 

境内に駐輪ありぬ春の雨

 

 

 

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古草

2023-02-12 | 俳句・春・植物

 

 

古草の水辺にありて青青し

 

 

 

 

 

 

前年の草が冬を生き抜き春を迎えたものをいう。

 

 

 

 

 

 

去年生えてまだ枯れずにある草で、常緑の多年草が当てはまる。

 

 

 

 

 

 

古草は古草のみがあるのではなく、若草の中に混じっているものをさす。

 

 

 

 

 

 

古草が水辺に残っていた。

そのためか青青としていた。

 

 

 

 

 

腰下ろす木の根に残る古草に

 

 

 

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早春

2023-02-11 | 俳句・春・時候

 

 

早春の空や飛行機雲幾つ

 

 

 

 

 

 

立春以後、二月いっぱいくらいをいう。

 

 

 

 

 

 

暦の上では春であるが、まだ寒さが残っている。

それでも春の息吹が少しずつ感じられる時期である。

 

 

 

 

 

 

「春浅し」とほぼ同時期であるが、春早々の気配が漂う。

 

 

 

 

 

 

早春の明るい空が広がっていた。

そこに幾筋もの飛行機雲が見られた。

 

 

 

 

 

早春や草地の彼方夕日落ち

 

 

 

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春の雪

2023-02-10 | 俳句・春・天文

 

 

畑には足跡のなし春の雪

 

 

 

 

 

 

春になってから降る雪をいう。

 

 

 

 

 

 

関東以西では、真冬より春先に雪が降ることが多い。

 

 

 

 

 

 

春の雪は融けやすく、多少積もってもすぐに消えてゆく。

 

 

 

 

 

 

畑に春の雪が降り積もっていた。

足跡などなく、真っ白であった。

 

 

 

 

 

春雪や幼の記憶よみがへり

 

 

 

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節分草

2023-02-09 | 俳句・春・植物

 

 

屈まねば節分草の見えぬなり

 

 

 

 

 

 

キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草。

 

 

 

 

 

 

関東地方や中部地方以西の山地の木陰などに自生する。

 

 

 

 

 

 

茎の先に白色の梅花に似た花をつける。

花弁に見えるものは蕚片で、花びらは変化して黄色い蜜腺となっている。

節分の頃に開花するのでこの名がある。

 

 

 

 

 

 

小さな節分草が沢山咲いていた。

あまりに小さいので屈まなければ見えないほどであった。

 

 

 

 

 

節分草カメラ集めてゐたりけり

 

 

 

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