俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

藤の実

2024-09-20 | 俳句・秋・植物

 

 

公園へ藤の実見上げ入りにけり

 

 

 

 

 

 

藤はマメ科の蔓性落葉樹。

 

 

 

 

 

 

実は一〇~一五センチの緑色の莢状をなす。

硬い果皮は細かい毛で覆われており、晩秋になってから完熟して灰緑色となる。

 

 

 

 

 

 

やがて冬には裂開し、種子が飛散する。

白い碁石のような実は炒って食べたり、薬用にしたりする。

 

 

 

 

 

 

公園の入口には藤棚がある。

そこでこの時期は。藤の実を見上げながら、公園の中へと入って行った。

 

 

 

 

 

藤の実や子供等の声聞かざりし

 

 

 

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曼殊沙華

2024-09-19 | 俳句・秋・植物

 

 

堤下りきて川縁の曼殊沙華

 

 

 

 

 

 

ヒガンバナ科の多年草。

中国原産の帰化植物。

曼殊沙華は彼岸花の別称。

田畑の縁、路傍、墓地などに群生する。

 

 

 

 

 

 

秋の彼岸の頃、地下の鱗茎から三〇~五〇センチの花茎を伸ばし、緋紅色の花を輪状に開く。

花被片は反り返り、雄蕊・雌蕊が著しく長い。

花後、線形で深緑色の葉を出し、翌年春に枯れる。

有毒植物で特に鱗茎はアルカロイドを含む。

 

 

 

 

 

 

近縁に白花曼殊沙華がある。

 

 

 

 

 

 

川縁に曼殊沙華が咲いていた。

堤を下りてきて、曼殊沙華を近くでよく見た。

 

 

 

 

 

叢の赤き灯や彼岸花

 

 

 

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竹の春

2024-09-18 | 俳句・秋・植物

 

 

歩くことにも生きがひや竹の春

 

 

 

 

 

 

竹は筍の生える四月から五月にかけて栄養分が奪われ、勢いが衰える。

 

 

 

 

 

 

それが秋になると生気を取り戻し、緑鮮やかな色合いになる。

 

 

 

 

 

 

他の植物が色づいてくる時期に青々と茂り、生長の時期を迎えることから「竹の春」という。

 

 

 

 

 

 

たかが散歩、されど散歩で、毎日歩いているとそれが生きがいになってきた。

竹の春が美しいことも力になった。

 

 

 

 

 

自転車は異国の人ら竹の春

 

 

 

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名月

2024-09-17 | 俳句・秋・天文

 

 

名月や更けてやうやく雲去りて

 

 

 

 

 

 

陰暦八月十五日の月をいう。

一年中でこの月が最も澄んで美しいとされる。

人々は、月見団子や新芋、穂芒などを供えて月をまつる。

これは豊作を祈る農耕行事としての意味もある。

 

 

 

 

 

 

今夜は十五夜。

だが、名月は雲に覆われて全く見えなかった。

それが、夜も更けたころ空を見上げると、雲が去って煌々と輝いていた。

 

 

 

 

 

酔ふほどは飲まずに待ちぬけふの月

 

 

 

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鶏頭

2024-09-16 | 俳句・秋・植物

 

 

鶏頭の夕日に赤を濃くしたり

 

 

 

 

 

 

ヒユ科の一年草。

熱帯アジア原産。

 

 

 

 

 

 

観賞用として庭に植えられる。

園芸品種が多く、茎の上部に鶏冠状・球状・羽毛状などの帯化した花序をつける。

九月上旬頃開花し、ビロードのような質感で、深紅・赤・橙・黄・白などの花の色がある。

 

 

 

 

 

 

花汁をうつし染めに使ったことから、古名を「韓藍」という。

 

 

 

 

 

 

畑の隅に鶏頭が咲いていた。

夕日が鶏頭の赤をより濃くしていた。

 

 

 

 

 

曇り日の菜園に人鶏頭花

 

 

 

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