今日のひとネタ

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昭和歌謡黄金時代

2007年08月16日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 NHK-BS2で放送してました。(再放送ですが) 今回は「中村八大といずみたく」という昭和を代表する二人の作曲家にスポットを当てた番組でした。今更説明するまでもなく、両氏とも大ヒット曲を数多く放っている人達ですが、中村八大氏は子供の頃から家にピアノがありバイエルを3ヶ月で終了してジャズに傾倒したといういわゆるエリート。

 それに対していずみたく氏は航空学校に入って特攻隊に行こうと思ってたまま終戦を迎えてしまい、焼け跡をうろうろしているうちに音楽に目覚めみかん箱に紙で貼り付けた音の出ないピアノもどきで練習したという対照的な背景があったそうな。

 中村氏はご存知ジャズバンド「ビッグフォー」などで活躍した後、ジャズブームの衰退により渋々流行歌の作曲を始め、いずみ氏はCMソングの作曲をきっかけに流行歌の世界に入ってミュージカルも手がけるようになったということで、プロ入りのきっかけについても対照的。

 その後の各氏の代表的ヒット曲は以下の通り。(以下敬称略)

 中村八大は、坂本九の「上を向いて歩こう」「明日があるさ」、水原弘「黒い花びら」、梓みちよ「こんにちは赤ちゃん」、ジェリー藤尾「遠くへ行きたい」、三波春夫「世界の国からこんにちは」、北島三郎「帰ろかな」、デューク・エイセス「おさななじみ」、シング・アウト「涙をこえて」など。

 一方いずみたくは、青い三角定規「太陽がくれた季節」、岸洋子「希望」「夜明けのうた」、坂本九「見上げてごらん夜の星を」、佐良直美「世界は二人のために」「いいじゃないの幸せならば」、沢たまき「ベッドで煙草をすわないで」、デューク・エイセス「女ひとり」、ザ・ドリフターズ/デューク・エイセス「いい湯だな」、中村雅俊「ふれあい」、ピンキーとキラーズ「恋の季節」、由紀さおり「夜明けのスキャット」などなど。

 また、今回の番組はいろいろな歌手の映像が見られました。特にかっこよかったのはピンキーとキラーズ。これが流行った頃は私は幼稚園児だったのでこの曲はもちろん知ってましたが、あらためて聞くとヒットしたのがよく理解できます。ボーカルにパンチあるしバンドもかっこいいし。

 で、佐良直美を見てて思い出した事が一つ。一連のヒット曲の数年後ですが、スポーツ新聞のインタビュー記事で「これだけ私のために一生懸命働いてくれるスタッフがいると思うと、当分結婚なんかしてられませんよ(笑)」というのがありました。

 まぁ彼女が結婚しなかったのはいろいろあると思いますが(笑)、このセリフは昨今はびこってる出来ちゃった婚タレントに聞かせてあげたいです。(ただし「出来ちゃった婚タレント」とはいわず「中出しタレント」と呼ぼうというムーブメントもあるようですが)

 中村八大のヒット曲ではヤング101での「涙をこえて」を見られたのにも満足しました。今でも合唱大会の定番ですが、もっともっと今の若い世代に認知されるべき曲だと思います。

 で、先日の阿久悠追悼番組もそうですが、偉大なる功績を残してる人は生前からもっと評価するべきではないでしょうか? 今回の番組を見ていたら作詞家としての永六輔をじっくり評価するべきではないかと。そう思いませんか、皆さん。なんか「男のおばさん」みたいに言われますけど非常に硬派な人だと思っとる次第です。NHKさん、お願いしますよ~。