10月28日から静岡鉄道の電車でも新しいカード、「ルルカ」が使えるようになりました。
ルルカとは、これまでの、「電車・バスで使えたストアードフェアカード」+「(静鉄グループの)センター・ポイントカード」とが“一緒になったICカード”です。カンタンにいえばスーパーのポイントカードと、自動改札機を“通す”のではなく、財布に入れたままタッチすればいいICカードとが一緒になったカードです。ついに静岡でもICカードで電車が乗れます。静岡県内に限っていえばJRより早く実現しました。3月から一部バス路線で使えてましたが。
この「ルルカ」、実は関西圏のJRを除く公営交通や私鉄などが参加している共通運賃カード(正式にはなんていうんだ?)の「スルッとKANSAI」のICカードバージョンである「PiTaPa」に参加しています。つまり、「ルルカ」が静鉄独自のシステムというわけでなく、静鉄がPiTaPaの参加鉄道のひとつということになります。関西とは離れていますが共通ののシステムを使うということで、もちろん「ルルカ」は関西で使えます。関西と離れているといえば岡山電気軌道も同じですね(ねぇ?>>ピカさん)。
で、PiTaPaは今年1月からJR西日本の「ICOCA」と相互利用ができるようになり、JR東日本の“ICカード元祖”の「Suica」とも相互利用について協議を進めるとのことで、そうなれば「ルルカ」1枚あれば、首都圏・仙台エリア・新潟エリアのJR、関西圏のJR&私鉄や公営交通が乗れることになります、便利!
ただ、そうなったらなったで、JR東海の同じようなカード「TOICA」とは相互利用ができるのでしょうか?SuicaとTOICAが共通で利用できるようなのでおそらく大丈夫だとは思いますが、静岡を冷遇するJR東海はTOICAの導入も静岡ではまだです。電車も古けりゃシステムも古い!
ルルカはウチから一番近いスーパー、「しずてつストア」でもポイントカードとして使えるので、持っていてもいいかなと思いますが、1つだけ問題があります。
私は以前からSuicaを持っています。もしルルカを持つと財布の中に同居することになります。この同じような、でも異種のカードが2つとも財布に入っていると、改札を通過するときに読み取りミスを起こしドアが閉まってしまうんだそうです。
となると、これまで「財布に入れたまま改札を通れる」のが宣伝文句だったSuica等この手のカードでしたが、これからはいちいち財布から出してタッチしないといけなくなります。だったら従来のパスネットのようなカードと使い勝手はあまり変わりません。ちょっと面倒・・・
・・・と、ここまで記事を書いていてまたみつけました。PiTaPaでググると右側にスポンサーサイトの表示が出ますが、そこにこのようなカードの読み取りエラーやスキミングを防ぐパスケースがありました。いやぁ、世の中いろんなことを考える人がいるものです。
これまで首都圏の共通カードとして親しまれてきた「パスネット」も「パスモ」として非接触ICカードとなるようです。当然、Suicaとの相互利用は念頭にあるでしょうから、ルルカが1枚あれば東京へ出かけても全て電車に乗るにはこれで済むということになります。関西はもうなっていることだし、早く実現してほしいですね。あ、TOICAが静岡で使えるようになることが先決ですね、まずは。