Fit in fits

たまに富士山を撮影しています。「富士山と乗り物のコラボ」を撮ることが多いです。他のネタはほんの少し。

2018/6/8 立山黒部アルペンルートへ行きました

2018-07-11 20:39:17 | 乗り物いろいろ(鉄分多し)

 6/8・9、一泊二日で立山黒部アルペンルートへ行ってきました。

 その前に「立山黒部アルペンルート」とはなんぞや?ということでここはオフィシャルサイトから引用をさせてもらいましょうm(__)m

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立山黒部アルペンルートとは

北アルプスを貫き、
富山と長野を結ぶ山岳観光ルート

立山黒部アルペンルートは標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫く世界有数の山岳観光ルートです。総延長37.2km、最大高低差は1,975m。そのほぼ全区間が中部山岳国立公園内にあります。富山県側の立山町「立山駅」から長野県側の大町市「扇沢駅」まで乗り物を乗り継ぎ、いくつもの景勝地を通って気軽に、雲上に広がる立山黒部の雄大な大自然を満喫することができます。
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 …ということでございます。なんとなく名前だけは聞いたことがある人は多いと思いますが、ただ観光のためにこんな山岳部に長大なトンネルにトロリーバスやらロープウェイやらを作ったわけではなく、戦後復興期の関西電力の電力不足を解消すべく秘境中の秘境でもある黒部峡谷にダムを作ることにして、その工事の資材などを運ぶためのルートがもとになってます。ホント、明治から第二次大戦後の復興期まで日本は山の中にいろんなものを建設してきました。今でも大切なインフラとして機能していますが、当時環境破壊云々がもし言われていたら、戦後の復興をもっと遅くなっていたでしょうね。またはもっと原発がたくさん出来ていたかもしれません。

 で、この立山黒部アルペンルートは上記のとおり多彩な乗り物を乗り継いでいくわけであり。オフィシャルサイトにも…


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標高2450mへ、
6つの乗り物を乗り継ぐ、楽しい旅

アルペンルート内の一般車両の通行はできません。移動交通機関は、自然の変化を楽しめる高原バス、360度のパノラマが展望できるロープウェイ、全線地下式ケーブルカー、黒部ダム建設時に用いたトンネルを通るトロリーバスなど、様々な特長のある6種類の乗り物を乗り継ぎます。
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 …とあり、これが乗り物好きにとってはとても楽しいルートとなっていますヽ(^。^)ノ 場所は…


 …この地図のだいたい真ん中、「大町」から入り、地図上では「常願寺川」と書いてあるあたりまで北アルプスと立山を横断…というか“貫通”と言った方がいいかもしれないルートになってます。


 ルートを拡大するとこんな感じ。




 どんな乗り物に乗っていくのかはこれを見るとわかりやすいですかね(^_^)



 今回自分は読売旅行のツアーバス旅行に申し込んで行くことにしました。このルートのそれぞれの乗り物、きっぷはセットで買うことができますが、乗車の際にもし混雑していると、団体バスごとに予約してあってそれぞれの地点での乗り継ぎがスムーズにできますが、個人で行く場合は団体優先で待たされることもあるようで、しかもそもそもクルマでは行けないので(車の回送サービスもあるけれどとてもお高い(^_^;)) まずルートが始まる扇沢駅まで行くのに公共交通機関を使うと時間がとてもかかるので、休みが少ない自分にとってはあまり悠長に行くわけにはいかないので、費用面でも手続き面での時間的にもお得なツアーバスに申し込んだわけであります。



 てなわけでまずは朝の8:30ごろ、清水の旧西友前、現在はマックスバリュの前からツアーバスに乗りました。



 ツアーバスで自分は運転しないんだから当然朝からビールです(笑) この1本だけでしたけどね(・∀・)

 このツアーバス、スタートは西は島田で途中静岡でお客さんが乗り込んで清水を経由して次は富士インターで、今度は東からマイクロバスで来たお客さんと合流して、さらに富士宮駅あたりでお客さんを拾っていよいよ本出発です。東端はなんと御殿場からスタート、島田と御殿場、一番最初の人は朝5時台に乗り込んだとのことでこれは大変ですなあと。御殿場から富士へ集合なんてそれだけでもう富士山を1/4周しているわけだし、そのあと精進湖から甲府南の中央道へと向かうわけですからそれでもう富士山を3/4周くらいするわけでそれだけで観光ツアーやんと思ったわけです(^_^;)



 清水出発時から富士宮駅出発まではどんより曇り空でしたが、朝霧高原まで来たらだんだんと晴れてきて、なんと全くダメだと思っていた富士山が見えてきました(^_^)v




 「道の駅 朝霧高原」では恒例の「あさぎり乳業」さんのソフトクリームを(^_^)/



 道の駅の展望台からもパチリヽ(^。^)ノ もうここからだと剣ヶ峰は右端になるんですねえ。こちらから見える富士山はたしかに曼荼羅に描かれているように山頂両端に峰があるんですね。左端は白山岳?




 バスの中で昼食のお弁当が配られました。後の行程を考えるとバスの中でお昼を食べてしまった方が良いとのことで…



 …さっそくパクリ(^_^)


 そんなこんなで朝霧高原から国道139号を山梨県に入り、精進湖→甲府精進湖道路→甲府南IC→中央道→長野道→安曇野ICと進みまして大町からぐんぐんと山を登りまずは扇沢駅へと到着です。自分にとっては“まずは”というより“ついに”という感じなのですが。





 いよいよここからが「立山黒部アルペンルート」の始まりですヽ(^。^)ノ




 当然こちらにもルート図がありますが、入口の方角の関係で東西が逆に描かれていて一瞬“あれ?”と思いました(^_^;)




 運賃も結構かかります。団体の場合多少の割引があるのでしょうが、ツアー料金が¥33,000.-くらいだったので、1/3はこの料金なんですなあ。これでホテル代と食事代と運転手・添乗員さんのギャラを引くと儲け出るんかいなあ?




 見えたのは蓮華岳かな?もう山岳な感じがたっぷりしております。




 トロリーバスの切符が配られました。



 そしていよいよ関電トロリーバスに乗り込みます。




 おー!トロリーだあ!電車の架線みたいのがあるぞー…ってかトロリーバスって法的というか分類的に「電車」なんですよね。




 なかなか車両の“編成写真”っぽいのが撮れなくてこんな感じになりました。実は今回の旅、自分の目的はこのトロリーバスで70%くらい達成でした(笑) この「関電トンネルトロリーバス」は今年で引退というか廃止になります。来年からは“普通の電気自動車”になるとのことで、日本にはこれと、このあと登場する「立山トンネルトロリーバス」の2つしかない貴重な路線の1つがなくなってしまうわけで、今回ツアーに乗ったのはこの「関電トンネルトロリーバス」にどうしても乗りたかったからでした。



 あ、ここでちょっと補足説明しておかないとですが、「立山黒部アルペンルート」の明日ツアーもいろいろありまして、今回自分が選んだツアーはルートを最後まで横断して富山市内のホテルに泊まるものでした。ツアーによっては途中の立山ホテルなどルート途中のホテルに泊まって折り返すものがあります。(途中で折り返しての日帰りツアーもある)
 でもそのツアーだとせっかくの「立山黒部アルペンルート」の全部の乗り物には乗らないわけで、自分のようになかなか休みが取れない人は“今回は途中で折り返してまた来ればいいや”というのはなかなか日程が取れないわけで(貧乏ヒマなしとはまさにこういうこと)、チャンスは逃してはいけないわけであります。
 それと、宿泊が富山市内なので(ちょっと繁華街から離れてるけど)夜にまたクラフトビールが飲めるお店に行けるわけでそれは山の上に泊まってしまうとクラフトビールは飲めないわけであります。なので立山黒部アルペンルートのツアーを選ぶ時は自分の目的に合致するかちゃんと見極めて選びましょうということですm(__)m




 さて、関電トンネルトロリーバスは到着となりました。



 「黒部ダム」駅ですね(^o^)




 そして、降車したけどちょっとホームを出るのを待って人がはけるのを待ちました。そうです、目的はここで“編成写真”が撮れるのではと思ったのです。なんせおそらくもう二度と自分はこのトロリーバスを拝むことはできません。最後のチャンスはここしかなかったのです(>_<)



 そして2枚、なんとかいい感じで撮ることができましたヽ(^。^)ノ こんな山奥にルートを通し、珍しい交通手段を導入した先人に感謝し(当時としては環境も考えるとベストな選択だったんでしょうねえ)駅を出ました。トロリーバスが廃止になるというか出来るのは、バッテリーの技術が進歩したこととモーターの省電力化も進んだからでしょう。架線から電気を取って運行するトロリーバスは、たとえ車両を並べるだけの位置を変えるだけでも架線がないところには行けないわけだから運用としてはかなり面倒だったはずで、それが“普通の電気自動車”になれば扱いはかなりラクになることでしょう。




 黒部ダム駅を出るとすぐに黒部ダムです当たり前か(笑) 展望台まで5分くらい登るとこれはよく写真などで見るおなじみの光景が広がります。ただ、この展望台への登りがとてもキツかった。変だなとも思ったけど考えてみれば…



 …標高が1454mもあればそれなりに空気も薄いのであります。急に階段を駆け上ればそれは苦しいわけであります(^_^;)




 黒部湖方向を望みます。奥の山は薬師岳とかかな?(山は詳しくない(^_^;))




 ダムのすぐ横の谷と山を見ても、これは日本の中でもというか世界の中でも相当急峻な部類ななるでしょう。すごいなこれは。




 谷もとても深いです。この時期はまだ観光放水の前なので残念ながら豪快な放水は見られませんでした。




 ダムの上では「くろにょん」がお出迎え(^_^;)




 ハイ、「黒部ダム」でございます。




 いやー、怖い怖い(>_<) 奇跡的にいいお天気で「黒部の太陽」はギンギラギンでした(^_^)/



 さあ、トロリーバスの黒部ダム駅からはダムの上を徒歩で行って「黒部ケーブルカー」の「黒部湖駅」へ到着です。ここから「黒部平」まで「黒部ケーブルカー」に乗っていきます。






 ケーブルカーも数々あれど、やはりここのケーブルカーは角度が急な気がします。角度が急なのでテールランプも下向いてますよね。この黒部ケーブルカーは日本で唯一の全線地下式ケーブルカーなので景色とかは全く見えませんコンクリートの壁だけです(^_^;)




 ケーブルカーを降りると「黒部平」です。




 黒部平からはこんな景色が(笑) 看板の方が安定していい景色です(^_^;)




 それでもこの日はいいお天気でよかったです(^_^)/




 さあ次はここから…




 …今度はこれに乗っていきます、「立山ロープウェイ」です。この立山ロープウェイは日本最長のワンスパンロープウェイとのことで、距離1.7km、駅間標高差488mを途中一つも支柱がありません。支柱があると急峻&豪雪地帯なので雪崩がすごく、支柱も壊れてしまうのであえてワンスパンにしたのだそうです。




 出発しました~(^_^)/




 一番後ろに乗って正解でした。絶景~ヽ(^。^)ノ




 黒部平駅がはるか下に見えます~。




 大観峰駅に近づくと雪が多くなっていました(+_+)




 展望台へは雪のトンネルを通って(・o・) あ、景色の写真がないのはこのあたりからだんだんと曇ってきたからですm(__)m





 次はもうひとつのトロリーバス、「立山トンネルトロリーバス」に乗ります。




 乗車を待つ間、画面表示を見たり…




 …説明ボードを見たり。この日は空いていましたが、個人だとこういう乗り継ぎのところで予約の団体の人数などによっては詰まってしまうこともあるそうで、やはりツアーバスに乗ってよかったなと。




 なんとか“編成写真”を(笑) トロリーバスはだいたい地下を走るので、ホーム周辺も狭くてなかなかいい位置で写真が撮れません(>_<)




 運転席周り。公式サイトには「電車の中でも、運転席は普通のバスに似ています。」と書いてあり、そりゃたしかに分類的には「電車」なのでバスに似ているということなんでしょうけど、バスとして見るとすごく“電車っぽい”メーター周りです(^_^;)




 今度はなぜか一番前に座っちゃいましたので走行中ブレブレながらもなんとか撮影。




 こんな狭い道を走っていきます。




 先行のバスが止まったなと思ったら2車線になっていて…




 …前方から来た対向車とすれ違いました(^_^) 2車線の大きなトンネルなんて無理ですもんね~(^_^;)




 降りたところでもう一度パチリ(^_^)/




 トロリーバスなのでトロリーポールもパチリ(^_^)/




 着いたところは室堂。ここでの目玉と言えば…!




 …はい!「雪の大谷」散策でありますヽ(^。^)ノ









 ピーク時とは全然雪の高さは違いますが…








 …それでもこの時で最高12mありました。春の開通時のピークには35mにもなるんだそうです\(◎o◎)/!



 
 逆向きで見るとこんな感じ。すごいなあ。




 雪の表面にはいく筋もの水が流れた跡が。そういえばこの時ここをトラバースして滑ってたスキーヤーいましたよ(^_^;)




 室堂は標高2,450mもあるんですねえ。寒いしガスっちゃうわけです。




 あ、室堂とは60mも高低差あるのか…てかそこを歩いたのか(^_^;) ガスってきて景色見えないとよくわからないですね。




 疲れたのと(空気が薄かったから?)視界悪かったのでみどりヶ池、みくりヶ池の散策には行きませんでした。なので少し時間が余ったので「ホテル立山」のレストランで一休み。お腹も空いてたんでね(^_^;) この銅のカップ、すごくよく冷えてよかったですねえ。似たようなのでいいからちょっと欲しい。




 コーヒーとキッシュのセットでした。




 室堂駅には周辺の山の状況などが富山県警山岳警備隊によって書かれていました。




 なかなか危ないところも多いようです。




 クマ~(>_<) 



 室堂からは「立山高原バス」に乗って「天狗平」、「弥陀ヶ原」を通り、途中「称名滝」をチラっと遠目に見て「美女平」まで行きます。乗るときにバス撮れなかった(>_<)



 弥陀ヶ原は高い山や谷がなく広々とした台地になっています。地図で見てもよくこんな地形が出来たなあと少し感心。天気が良ければ日本海まで見えるとのことですが山の天気は思い通りにはなりません。仕方ないです。



 美女平に着きました。着いたところでパチリ(^_^)/




 美女平からはいよいよ最後の乗り物である「立山ケーブルカー」に乗ります。なお、美女平に美女はとくに見当たりませんでした(^_^;)




 バスツアーにはお年寄りが多いので、自分は乗り物には最初か最後に乗るのですが、そうなるとこういうポジションになります(^_^;)




 ケーブルカーって考えた人すごいなあと思いますね。道路なんか通せないような急傾斜をある程度大量に人を運べるという点ではよく出来たものだと思います。最近になって、このすれ違いの部分でどうして車輪が脱線しないのかを知りました。内側の車輪にはフランジがないのでポイントでもレールを乗り越えていけるんですね。外側の車輪はフランジがあるので、それがガイドになるわけです。




 てなわけで対向車とすれ違い(^_^)/




 そしていよいよ「立山駅」い到着です。この急傾斜を滑り落ちたら怖いだろなあ(>_<)




 降りた時にすかざずパチリ。立山黒部アルペンルートは乗り物好きのために各乗り物の撮影ポイントと撮影タイム(1分でいいので)があるといいなあ。




 落ち着いて車両を撮れるところと時間がないんですよね。混んでる時は仕方ないけどこのように空いてる時には落ち着いて車両を撮りたい(^_^;)




 立山駅。右の斜めなのがケーブルカー乗り場です。




 ここから富山市内までは公共交通機関としては富山地方鉄道が出ています。これは以前に乗ってここまで訪れていたので、私はこれで「立山黒部アルペンルート」全線完乗となりました。やった~ヽ(^。^)ノ




 ここからは乗ってきたツアーバスが扇沢からここまで回送されていて、ここから富山市内のホテルへ向かいます。回送も遠回りで大変だろうなあ。あとこのバス、「LED表示器」があるんですねえ(^_^)/




 途中の交差点でガオ~(^_^)




 ホテルの夕食はバイキング。カニは食べ放題でしたよヽ(^。^)ノ けっこう食べた。


 ただ、満腹にはしないようにして、タクシーで街へとでかけました。ホテルがちょっと郊外だったんですよ。















 2件のお店でクラフトビールをいろいろいただきましたヽ(^。^)ノ



 ホテルは「アパホテル富山」。まあ普通なんだけど古い建物をリニューアルしたようで、部屋にコンセントがとにかく少ない。一日スマホ使って電池を消費したのでホテルの部屋で充電しようと思ったらコンセントは部屋に一口、ユニットバス内に一口だけで、電池を充電するとポット、ドライヤーなどとの併用が出来ずとても困りました。
 前回富山に来た時は同じアパホテルでも「富山駅前」でそちらはとてもよかったので、この「富山」の方も再リニューアルしてほしいですね。

 さて、これでツアーの1日目は終了。2日目に続きますm(__)m


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