退屈な日常から、ちょいと旅をしてみたいと思いませんか?
そんなときにお勧めの一冊を見つけました。
量子力学は学べば学ぶほど、
頭がくらくらしてきます。
そしてこれまで築いた「常識」という概念が
音を立てて崩れていくと思います。
「俺は常識なんかに囚われないぜ」という人こそ、
量子論を学んで欲しいと思います。
いかに自分が常識に縛られていたかを
思い知らされることになるでしょう……。
1.壁を通り抜けられる確率はゼロではない
2.もし光速で走っても、光は静止時と同じ「光速」に見える
3.質量はエネルギーに変換できる
4.電子は粒子と波動の両方の性質を持つ
5.電子が波として振舞うと粒子性が消える
6.この世界は重ね合わせでできている
7.観測した瞬間、粒子の性質が決まる
8.粒子Aを観測した瞬間、粒子Bの性質が決まる(量子テレポーテーション)
箇条書きにしてもわかりにくいかもしれないが、
たとえば3の理屈で、目の前の角砂糖という物質を
「エネルギー」に変換することができるのだ。
それはそれは凄まじいエネルギーで、角砂糖1個で
東京くらいの都市なら、何十個も吹っ飛ばせるほど。
※E=mc^2 という有名な式で表される。
また6、7からは、パラレルワールドの存在が示唆される。
たとえば箱の中にネコが入っているとする。
ネコが生きている世界と、死んでいる世界が重なり合っているが、
箱を開けて観測した瞬間、ネコの生死が確定するという考え方。
大学などの授業で受講しても、難解な数式が羅列されるだけで
量子論の面白さがわからないことがあるかもしれないが、
この本ではほとんど数式を使っていない。
数式を使わずに量子論を学べるのが凄いと思った一冊である。