台風16号、関東地方へ接近の可能性は低くなってきた
夏の台風は変則的なコースを取りやすい。
個人的に恐れていたのは、
赤い矢印のようなコースを取ること。
もし、大型で非常に強い台風がこのコースで接近したら、
関東地方は、身の毛もよだつような
恐ろしい事態になってしまってた可能性がある
歴史上、こんなコースで接近した台風は
片手で数えるほどしかない。
その中でシャレにならなかったのは、明治の「足尾台風」だ。
足尾台風では、一万戸以上が全壊し、
「空前にして絶後であってほしい、
形容詞のつけようがないほどの凄まじい暴風雨」だったという証言がある。
足尾台風はあまりに古いので、
詳細な記録はあまり残っていない。
気象の専門家でも、若い人は知らない人がいるほど。
百万が一、勢力の強い台風が
このようなコースを取りそうになったら……
そのときは覚悟が必要だ。