何かにつけ、コミュニケーション力が重視される時代だが、
そもそもコミュ力とは何物なのか?
私が出した結論は、「いかにリラックスしてるか」に尽きる。
リラックスするほどコミュ力が高まるのは間違いない。
なぜそう言い切れるかと言えば、
私自身がコミゅ力がきわめて高かった時期と、
きわめて低下した時期の両方を経験してるからである。
小学生~中学一年生のときには
コミュ力が高まり、友達を作るのもお茶の子さいさい、
校内や身の回りには苦手な人すらいなかった。
そして、再び高まったのは大学に合格後。
大学という「自由に溢れた空間」に放たれたことが大きいと思ってる。
一方で、その間の時期はコミュ力が著しく低下し、
友だちと何を話していいかわからない、
好きな人同士でグループを作るときにあぶれる、
という悲惨な経験をした。
(いじめにはまったく遭わなかったのがせめてもの救い)
これらの時期で何が違うのかと考えてみると、
慢性的にリラックスしていたか、緊張していたか、だ。
緊張していると、脳に血液が巡らなくなるためか、
話題が思いつかないし、相手の話も理解できないし、何にも興味が沸かない。
語弊があることを承知で言ってしまえば、
軽い認知症に近い状態だったとさえ思う。
コミュ力とは、人間がもともと持っているもの。
「緊張」がその能力にブレーキをかけてしまうのだ。
こういう例もある。
Sくんという学校一とも言えるほどの人気者がいた。
明るくて剽軽で、彼の周りにはいつも人だかりができるほど。
そのSくん、なんと
塾では無口、無愛想で皆からよく思われていなかったのだ。
「塾デビュー」に失敗してしまったと思われる。
同じ人間でも、ほんのちょっとのことで
アイドルにもなったりキモヲタになったり……
コミュ力・人気なんてその程度のものである。
だから、コミュ力に自信がなくても気にしないに限る
最近はコミュ力コミュ力と、
何とかの一つ覚えみたいにプレッシャーをかけ緊張させるから、
若者のコミュ力が下がっているのである。