「偽善者になりなさい」
小学生のときに受けた模試(国語)で、こんな趣旨の文章が出た。
その文章では、
徹底的に人に好かれるようにがんばりなさい、
やがてそれが習慣化して、気づけば本物の「善人」になってる、というものだ。
八方美人なんて甘い、億方美人を目指しなさい、とも。。。
あいにく出典は忘れてしまったが、今でこそ通用する主張だと思う。
日本人はたしかに、「お客さま」にはとても優しい。
その反面、電車で下りるときには
乱暴に人を押しのけたり突き飛ばしたり……。
外国人から見ると、そんな二面性が怖いそうだ。
また、普段は温和で常識的な人でも、
仕事上の指導となると、
平気でモラハラまがいのことができるようになる人が少なくない。
日本での「お客さま」サービスは少々過剰過ぎる一方で、
見知らぬ他人や、立場が下の人への対応はあまりに酷薄だ。
「お客さま」への対応と、電車内での他人への対応、
「お客さま」への対応と、不器用で仕事ができない部下への対応……
これら二つの隔たりを小さくしていくことが、
オリンピックに向けての日本人の目標と言えないだろうか。
めざせ、億方美人、兆方美人
地球上のすべてを味方につけるのだ
【勝手に作った億方美人レベル】
レベル1:「お客さま」に親切
レベル2:上司に親切
レベル3:家族や身内、友だちに親切
レベル4:顔見知りに親切
レベル5:自分に無害なすべての人に親切
レベル6:すべての人に親切
レベル7:ほとんどの生き物に親切
レベル8:嫌われものの生物(ゴキやハエ)にも親切
レベル9:物にも親切
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