生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で19年続いている老舗ブログです。

熱中症でも飲み物を認めない教員

2024-09-14 | 教育
とある駅で、小学生が熱中症で倒れた。
近くにいた人が、慌ててポカリスエットを飲ませようとした。

すると、その小学校の教員が血相変えて飛んできて
思いがけないことをほざいた、もとい、宣ったという。

「登校中の飲食は禁止なんです!」


これは先日、ネットで話題になったニュースである。

教員の愚かさが浮彫りになるようリライトしたので、
登場人物である教員の酷さは誰でもわかったと思うが、
この手の愚行を犯す人は、案外少なくない気がする。

端的に何がまずいのかというと、
『非常事態を非常事態と気づけない』ことだ。

非常事態なのに平常の対応をしてしまう……
正常性バイアスに縛られがちな我々は、
往々にして非常時に、暢気に通常の対応をしでかす。

たとえば、親が危篤と聞いて、
区切りのいいところまで仕事をパッと片づけるという例。

親が危篤=超非常事態、のはずだ。
すべきことは、すべてのスケジュールをぶっとばして、
走れメロスのごとく、親の元へ駆けつけること
だ。

※命にかかわる職種に限り、最低限の引継ぎはもちろんして……。

非常事態において、
「一度決めたルールは絶対、例外は認めない」
というのは下の下、愚の骨頂の判断である。

何が起きてもおかしくない昨今だからこそ、
ニュースの教員のような行動に走らないよう
非常事態への嗅覚は鍛えておきたいと思う。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする