生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

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『屍人荘の殺人』、最高だった!

2022-10-25 | 音楽・文学・美術・芸能

書店で平積みになっていたので衝動買い。

ミステリー界で話題となった今村昌弘氏の
『屍人荘の殺人』

個人的にはメチャクチャ面白かった。
いざ読み始めたら、
寝不足注意! 仕事放置注意!!

話題作なので、世間ではどんな意見があるのか、
調べてみると以下のような意見が多かった。

それに対して私の見解を述べてみようと思う。

●剣崎比留子のキャラが好きになれない
ヒロインの好き嫌いが大きく分かれるようです。
私は大いに好感を持て、現実にいたら付き合いたいです笑。
(高嶺の花でしょうが……)
個人的に「頭の切れる女性」って大好きなので。


●犯人の動機が弱い
私はそうは思いませんでした。
この動機が理解できないのは、「木石のよう」とまでは言いませんが、
(↑言っちゃってるぢゃん……)
些か寂しいのではないかと思います。


●本格ミステリーに〇〇〇を出すのはありか
※皆様マナーがよい方が多く、ネタバレとなる所は
〇〇〇にしていたので、私も倣って〇〇〇にしました。

私はぜんぜんアリだと思いました。
リアリティを持たせることができれば、
どんなものを登場させてもよいのではないでしょうか。

●ライトノベルっぽい
これもぜんぜんアリだと思います。
純文学、エンタメ、ラノベ、ライトミステリー……
こういった分類自体がナンセンスで、
今後はこういった境界がなくなっていくのではないでしょうか。

●トリックがわかりにくい
ここは私も少し同意します。
図を描いたり、情報を整理しないと理解できない所がありました。
すっきりわかる爽快感があると、もっと凄い作品になったのではないか。

●若い人のノリにはついていけん
著者が若かったためか、ラノベ風であったためか、
登場人物ほとんどが若者であったためか、
「若い人の書くものはわからん」みたいな意見もちらほら。

「最近の若いもんは……」という言い回しは、
遅くとも平安時代からあったそうなので、
こういう意見が出るのも然りと思います。
私は精神年齢が低いからか、十分に楽しめました。


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