生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

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スズメガイモに萌えてみよう

2016-09-17 | 昆虫・生き物

世の中には、イモムシと呼ばれる生物がたくさんいる。

イモみたいな形だから「イモムシ」というのではない。
イモの葉を食べるからイモムシと呼ばれているのだ。

イモによくつくのがスズメガの幼虫。
「イモムシ中のイモムシ」がスズメガの幼虫というわけである。

スズメガの幼虫は「可愛い」と虫マニアの女性を中心に大人気目がハート
手に乗せると甘噛みしてきたり、
小さな足でこちょこちょしてきたりぴかぴか(新しい)……。
みんなをメロメロにしてしまう魅力があります揺れるハート

日本でスズメガは約70種、世界では約1200種見つかっている。

スズメガイモは、小型種でも6センチ、大型種では14センチに達することも。
大きくて観察しやすいからか、
『小学館入門百科・昆虫の飼い方』でも
モンシロチョウ、アゲハと並んで飼育が勧められている。

これからいろいろなスズメガイモを紹介してきますが、
お尻に角があるのが特徴です。
柔らかいので、触っても痛くありません。


サザナミスズメ。江戸川区ではたぶん一番多い。
スズメガの中では快活な性格で、
驚かせると頭を振ってイヤイヤしてきます。

顔を拡大していくと。




可愛いあんよ。バブー、バブー、とか言いそうな顔です。


サザナミスズメと並んで多いのはオオスカシバ。
クチナシを丸坊主にする、あのイモムシです。



オオスカシバイモはおとなしく、ぬぼーっとした性格。
食欲は凄まじいです。スズメガ中では小型のイモムシですが、
食べ物の量を、決してアゲハ等と同等に考えてはいけない。


それから多いのがセスジスズメ。
「地球外生物っぽいイモムシがいる」と言われて見に行くと
たいていこのセスジスズメの幼虫である。





雑草中の雑草ともいえるヤブガラシを食べるので、
どこにでも繁殖可能。
ヤブガラシが繁茂し過ぎるのを防ぐためにも、
もっともっと増えて欲しい種である。

しっぽをぴこぴこしながら歩くので「しっぽピコピコ虫」とも。


それから、キイロスズメ。
江戸川区ではマイナー。この写真は川崎市で撮影してます。
臆病で、すぐに頭を引っ込めてしまうカメのようなイモムシです。


サクラやモモにいるのがモモスズメ。
スズメガで一番鮮やかな緑色をしています。


アサガオなどによくつくのがエビガラスズメ。
私は江戸川区で見たことはないのですが、
江戸川区にも生息しているようです。
この写真は静岡県で撮影しました。




コエビガラスズメ。
マジェンタの模様が本当に美しいイモムシです。


シモフリスズメ。
キイロスズメほどではないですが、臆病な性質のようです。


ウンモンスズメ。
ぐぐると「ウンモンスズメ かっこういい」「ウンモンスズメ 珍しい」など
ポジティブな候補が出てきやすい。成虫も派手な模様です。


クロメンガタスズメ。
最近になって関東に分布を広げてる、有名な「人面蛾」です。


これは持ってるスズメガイモ写真で唯一同定できていないもの。
モクレンの葉を食べていました。


※以下、拙著もよろしくお願いいたします。


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