生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で19年続いている老舗ブログです。

アメリカシロヒトリから考える介護問題

2017-11-05 | 昆虫・生き物

以前に書いたアメリカシロヒトリの大群(*´▽`*)。
http://blog.goo.ne.jp/cameleotino/e/4d7a62ab3d6fc649f884f6eca00c4fc0

育児(?)がひと段落してほっとしたのもつかの間、
あれだけ個体数がいると、一定数の慌て者もいる。
数頭、フライング羽化してしまった。
(本来は来春羽化するはず)

外はかなり寒く、リリースするのもどうかと思い、
キウイフルーツを始めとした果物で飼育を試みる。
果物でもけっこう食べてくれるようだ。

それにしても、アメシロが
こんなに落ち着きのない食べ方をするのは、初めて知った……。

●アメリカシロヒトリにキウイフルーツをあげてみた
https://www.youtube.com/watch?v=qvzT_TAyPbQ


フライング羽化や羽化失敗した個体が出るたび、
「介護問題」について考えさせられる。

自力で吸蜜しない個体は、羽をつかみ、
強制的に口を伸ばして、蜜を吸わせるべきなのか、否か……。

どこまで介護するか、は非常に難しい問題だ。
なにしろ、ヒトに対してさえ、まだ答えが出ていない。

日本では、自力で食事ができなくなっても、
口に食べ物を入れてあげたりする。

しかし文化によっては、それを「虐待だ」と考えることもある。
食事を枕元に置いてあげるまではするが、
それを自力で食べられなくなったら、
神様が決めた「最期」と判断するそうだ。

ヒトの中でさえも、わりあい束縛・干渉に強い人もいれば、
束縛されると、冗談抜きで死の危険があるタイプもいる。
(私が後者です)

まして種が違えば、世界観がどれだけ違うかわかったものではない。
すべての生物とコンタクトができるエスパーが現れない限り、
解決しない問題かもしれない。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【史上最強クラスの台風21号... | トップ | 7枚目の油絵完成~!「聞い... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

昆虫・生き物」カテゴリの最新記事