生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で19年続いている老舗ブログです。

スイヘー、リーベ、ボクノフネ……

2007-06-19 | 雑記
先日、NHKの番組で
ZARD坂井泉水さんの特集をやっていた。

見ていて、
ファンの年齢層が幅広いことにあらためて驚く
自分よりずっと上の方から、中高生まで。。。

やっぱり、
歌詞のわかりやすさ&明るさのためであろうわーい(嬉しい顔)
どの曲も、小学生でもわかるフレーズで創られ、
「永遠」「運命」のような、
貴金属元素みたいな単語も数多く登場するぴかぴか(新しい)


それからZARDの曲というのは、
世界的名画と似たところがある、かもしれない
ことに気づいた。

名画の中には、
「小さな赤い点が加わっただけで、その絵は死んでしまう」
といわれるようなものがある。

ZARDの曲も、「てにをは」などが変わっただけで
一気に色あせてしまうものが多い気がする。
そして、親しみやすく明るいトーンの表現は、
一歩間違うと、陳腐になるという脅威とも隣り合わせで
まさに綱渡りでもある台風台風台風


昔、
「なぜ同じ内容の"教訓"でも、教師の言葉はうんざりして、
シンガーソングライターの言葉はしびれるのだろうか」
と、疑問に感じたことがあった(笑)

それは、使う言葉のわずかな違いだ、という結論にいたった。
似ている中に存在する本当にわずかな差異……。
エタノールは食用なのに、
メタノールを口にすると失明するがごとく。

普段の生活でも、うっかりすると
相手の心を一瞬にして閉ざしてしまう、
プルトニウムのような言葉を
使ってしまいがちなのかもしれない爆弾


話が飛んだが、
やはりZARDの歌詞はすばらしいと気づかされた。

ちょうど身近な酸素窒素に、
貴金属元素を織り交ぜるようにして
ユニークな世界が創られているのだろう桜
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2 コメント

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結局素晴らしかった (Jonny)
2007-06-20 15:31:00
坂井和泉さんは現代人にとって、
最大のシンパサイザーだったんだと思うよ。

作品の作り方には多くの手法があって、
一人称、二人称、三人称、指示語などなど、
どれを主要にするかとかね。大きく分けると。

常に聞き手を意識して詞を書いていた和泉さんは、
きっと聞き手にとってはただ二人称だったんだね。

友達であり、恋人であり、姉であり。

Mr.大河翔さんのように指示語を多用する、
独自の世界観を最重要視するアーティストと、
真逆にいたのが坂井和泉さんだと思う。

つまり、自らが聞き手の中に入っていける人。
ちゃんと靴を脱いで聞き手の中に入ったからこそ、
誰からも受け入れられたんだと思う。
だからテレビとかに出る必要もなかった。

人柄だよね。

逆にMr.大河翔さんや、有名どころでは石井竜也とかは、
自分の中にオーディエンスを引き込むタイプ。
一種のアンビエントアートというジャンルで、
アイデンティティで活きるタイプ。

でもそんな理屈とかは結局関係なく、
ZARDの作品は素晴らしい、これに尽きるよね。

和泉さんの音楽葬、いよいよ来週だね。
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Unknown (金兵衛)
2007-06-21 20:32:08
ZARDの、老若男女すべての人の心をつかむ所は
モーツアルトなんかと似ているのかも知れないね。

あとは童話作家!
童話作家と一般作家の決定的な違いは、
「顔が広まっているかいないか」と聞いたことある。
童話作家は表に出ないから、
ズッコケシリーズを呼んで、那須さんの顔が
ちらつくという人はほとんどいないしね。


「あなた」が恋人ばかりでなく、
友達・家族という解釈ができる歌が多いことも
特徴的だったね。


二人称かあ。
たしか一番難しい表現なんだっけ。
特に小説なんかだと
ほとんどが三人称か一人称――
初心者が二人称に手を出すと、確実に
視点がメタメタになるらしいよね(笑)


なるほど……。言われてみれば、
坂井和泉さんと大河翔さんって対極の
作風を持ってる関係だね。。。

ボーリングでいえば、
直球ばかり投げるタイプとカーブをかけるタイプ
みたいに。。。。。。

まあ、聞いたり観たりする人はもちろん、
創る人も創作中は理屈は考えないからね~

人の心に届いたものを分析すると、
理にかなってたことが、後になってわかるのが
ほとんどんだしね。
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