飯田に「科学者村」を 研究拠点整備へ会社設立
2015-10-15 05:00 中日新聞プラス
生命科学分野の研究・開発施設と、居住空間を同じ敷地内に設けた「科学者村(バイオビレッジ)」を飯田市に設立しようという構想が動きだした。整備に向け、県内外の発起人が株式会社の設立で合意。用地取得や企業移転を進め、本格的な事業展開を目指す。
発起人は、抗体製造を手掛ける「モノクローナル抗体研究所」(札幌市)の野崎直仁社長(54)を代表に、飯田下伊那の企業経営者らを加えた十一人。二〇二七年のリニア中央新幹線開通を見据え、地元でも賛同の輪が広がった。
構想では、飯田市大瀬木の山林一万九千平方メートルを使い、研究棟や居住施設などを建設。任期を終えた大学教員らを呼び込み、定年後の「第二の生活」を送りつつ、研究を継続できる環境を整備する。
発起人たちはこれまでに開いた会合で、事業支援のための株式会社「バイオビレッジ」の設立を決定。今月下旬の登記後に、出資金三千七百五十万円で土地を購入。研究棟などを建て、来年六月ごろにモノクローナル抗体研究所の機能を移転する方針という。
野崎代表は「計画をさらに固め、団塊世代の研究者らの研究継続を支えたい」と意気込み、地元の発起人たちは「リニアを基盤に、飯田の存在価値を高める重要な取り組みだ」「大企業誘致と異なる、地域内外を巻き込んだ開発」と期待を寄せた。
(高畑章)
2015-10-15 05:00 中日新聞プラス
生命科学分野の研究・開発施設と、居住空間を同じ敷地内に設けた「科学者村(バイオビレッジ)」を飯田市に設立しようという構想が動きだした。整備に向け、県内外の発起人が株式会社の設立で合意。用地取得や企業移転を進め、本格的な事業展開を目指す。
発起人は、抗体製造を手掛ける「モノクローナル抗体研究所」(札幌市)の野崎直仁社長(54)を代表に、飯田下伊那の企業経営者らを加えた十一人。二〇二七年のリニア中央新幹線開通を見据え、地元でも賛同の輪が広がった。
構想では、飯田市大瀬木の山林一万九千平方メートルを使い、研究棟や居住施設などを建設。任期を終えた大学教員らを呼び込み、定年後の「第二の生活」を送りつつ、研究を継続できる環境を整備する。
発起人たちはこれまでに開いた会合で、事業支援のための株式会社「バイオビレッジ」の設立を決定。今月下旬の登記後に、出資金三千七百五十万円で土地を購入。研究棟などを建て、来年六月ごろにモノクローナル抗体研究所の機能を移転する方針という。
野崎代表は「計画をさらに固め、団塊世代の研究者らの研究継続を支えたい」と意気込み、地元の発起人たちは「リニアを基盤に、飯田の存在価値を高める重要な取り組みだ」「大企業誘致と異なる、地域内外を巻き込んだ開発」と期待を寄せた。
(高畑章)