姫路市白国の増位山随願寺で2018年2月11日、厄除けや五穀豊穣を祈る
伝統行事の修正会(しゅしょうえ)追儺式(ついなしき)がありました。
写真と動画にて紹介します。修正会追儺式は俗に鬼追式(おにおいしき)、
鬼会式(おにえしき)、鬼やらい、鬼おどり、鬼舞い法要、鬼こそ、鬼まつり、
鬼追い等様々な呼び方があります。
修正会は古くに中国から伝わった、年の終わりに方相氏が悪鬼を駆逐する追儺行事が、
やがて寺院の年頭の行事である、天下泰平・五穀豊穣・招福攘災を祈る修正会に
附属する行事、追儺で踊るようになったものです。
現在は正月から小正月、節分にかけて、真言宗・天台宗を中心とする寺院で踊られます。
慶雲3年(706)文武天皇の時に流行した疫病を追い払おうと、宮中で大晦日に
鬼払いの儀式として行われたのが始まりとされています。
増井山随願寺では1302年に疫病が流行ったのを追い払う為、後二条天皇の勅定により、
下僧の50人が修正会の最後の日(正月の7日)に追儺会を行ったのが始まりと
言われています。
隋願寺の御本尊である薬師如来の化身(けしん)である空鬼が
最初に登場し「オン コロコロ センダリマトウギ ソワカ」と
唱えながら本堂内陣を3回廻ります。
続いて小鬼(2018年の場合男の子鬼4人、女の子鬼5人)が「厄除けじゃ、厄除けじゃー」
と唱えて続きます。
その後毘沙門天の化身である赤鬼、不動明王の化身である青鬼が松明を持ち火の粉をまき散らし
ながら檀家を中心とする村人の無病息災や五穀豊穣を祈り舞います。
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上の2枚の写真は鬼追い追儺式のクライマックス随願寺本堂内陣で赤鬼(毘沙門天の化身)
と青鬼(不動明王の化身)が松明をかざしぶつけあう場面です。
姫路 増井山随願寺 鬼追い追儺式 on 2018-2-11 その1 鬼追い
上は内陣での鬼追いの様子を動画で撮ったものです。
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上の写真は行事終了後の記念撮影
姫路市 増井山随願寺 鬼追い追儺式 on 2018-2-11 その5 空鬼
空鬼の内陣での様子です。
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上の写真は2018年の鬼追い追儺式のイベントの内容一覧です
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上の写真は随願寺本堂の内陣で鬼面(左から青鬼面、空鬼面、赤鬼面)
御本尊の薬師如来が御開帳されています。
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上の3枚の写真は上から青鬼面、空鬼面、赤鬼面の拡大
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上の写真は餅まきで撒かれる餅や菓子類
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上の写真は平成30年の鬼追い追儺式での演者の名簿です。
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上の写真は当日9時50分頃の本堂で廊下で赤鬼、青鬼を演ずる演者が練習をしていました
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上の2枚の写真は餅まきの光景
付随するイベントとして下記についても動画で紹介します
・虚無僧保存会の皆様による尺八演奏
・小田洋介さんの大太鼓奉納演奏
・大採燈護摩焚き
虚無僧保存会の皆様による尺八演奏
姫路 増井山随願寺 鬼追い追儺式 on 2018-2-11 その2 虚無僧保存会の皆様による尺八演奏
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上の写真は演奏演目
小田洋介さんの大太鼓奉納演奏
姫路 増井山随願寺 鬼追い追儺式 on 2018-2-11 その3 小田洋介さんの大太鼓奉納演奏
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上の写真は奉納和太鼓のPRポスター
大採燈護摩焚き
姫路 増井山随願寺 鬼追い追儺式 on 2018-2-11 その4 大採燈護摩焚き
随願寺愛存会は増井山随願寺修正会追儺会という表題でリーフレットを作成されています。
こちらよりいくつかの情報をピックアップし転記しておきます。
追儺式の実施日
もとは旧暦1月7日、のち旧暦1月15日、新暦2月8日に変わり、現在は
2月11日に行われるようになった。
保存と継承
鬼役は白国居住者で鬼株をもつ旧家が勤めていましたが、明治時代に至って廃絶し、
その後白国居住者の厄年の者が勤め、およそ30年前より市内居住者で61の厄年
の希望者に空鬼、41~43の厄年の希望者に赤鬼・青鬼を勤めてもらうように
なりました。現在は随願寺・随願寺愛存会・白国自治会・鬼の会などによって
増井山随願寺修正会追儺会が維持されています。
準備から追儺会当日まで
年末年始:随願寺老僧によって御幣の製作が始まります
2月8日:午前より餅つき 二升ずつ42臼分
19:00より赤鬼役と青鬼役を決定し本堂に於いて鬼の会が指導
2月10日:護摩壇を組みます
麻生講の修験者も準備に来ます
2月11日:午前よりお供えや本堂の幕張り、鬼踊りの伝承(練習)
正午 虚無僧保存会が出仕
13時より修正会追儺会、空鬼、子鬼・赤青鬼が読経のなか鬼踊りを3度
その後本堂前で餅まき、境内で採燈護摩、無病息災を願って火渡り
以上が鬼追い追儺式に関するものです。
随願寺についてはボリュームが大きくなりそうなので別途ブログを作成します。
ただ、増位中学校区夢プラン実行委員会が作成した増位山随願寺の境内図と
播磨名所巡覧図絵 文化1年(1804)で描かれた増位山随願寺を添付して
筆をおきます。(下の2枚の写真)
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伝統行事の修正会(しゅしょうえ)追儺式(ついなしき)がありました。
写真と動画にて紹介します。修正会追儺式は俗に鬼追式(おにおいしき)、
鬼会式(おにえしき)、鬼やらい、鬼おどり、鬼舞い法要、鬼こそ、鬼まつり、
鬼追い等様々な呼び方があります。
修正会は古くに中国から伝わった、年の終わりに方相氏が悪鬼を駆逐する追儺行事が、
やがて寺院の年頭の行事である、天下泰平・五穀豊穣・招福攘災を祈る修正会に
附属する行事、追儺で踊るようになったものです。
現在は正月から小正月、節分にかけて、真言宗・天台宗を中心とする寺院で踊られます。
慶雲3年(706)文武天皇の時に流行した疫病を追い払おうと、宮中で大晦日に
鬼払いの儀式として行われたのが始まりとされています。
増井山随願寺では1302年に疫病が流行ったのを追い払う為、後二条天皇の勅定により、
下僧の50人が修正会の最後の日(正月の7日)に追儺会を行ったのが始まりと
言われています。
隋願寺の御本尊である薬師如来の化身(けしん)である空鬼が
最初に登場し「オン コロコロ センダリマトウギ ソワカ」と
唱えながら本堂内陣を3回廻ります。
続いて小鬼(2018年の場合男の子鬼4人、女の子鬼5人)が「厄除けじゃ、厄除けじゃー」
と唱えて続きます。
その後毘沙門天の化身である赤鬼、不動明王の化身である青鬼が松明を持ち火の粉をまき散らし
ながら檀家を中心とする村人の無病息災や五穀豊穣を祈り舞います。
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上の2枚の写真は鬼追い追儺式のクライマックス随願寺本堂内陣で赤鬼(毘沙門天の化身)
と青鬼(不動明王の化身)が松明をかざしぶつけあう場面です。
姫路 増井山随願寺 鬼追い追儺式 on 2018-2-11 その1 鬼追い
上は内陣での鬼追いの様子を動画で撮ったものです。
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上の写真は行事終了後の記念撮影
姫路市 増井山随願寺 鬼追い追儺式 on 2018-2-11 その5 空鬼
空鬼の内陣での様子です。
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上の写真は2018年の鬼追い追儺式のイベントの内容一覧です
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上の写真は随願寺本堂の内陣で鬼面(左から青鬼面、空鬼面、赤鬼面)
御本尊の薬師如来が御開帳されています。
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上の3枚の写真は上から青鬼面、空鬼面、赤鬼面の拡大
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上の写真は餅まきで撒かれる餅や菓子類
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上の写真は平成30年の鬼追い追儺式での演者の名簿です。
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上の写真は当日9時50分頃の本堂で廊下で赤鬼、青鬼を演ずる演者が練習をしていました
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上の2枚の写真は餅まきの光景
付随するイベントとして下記についても動画で紹介します
・虚無僧保存会の皆様による尺八演奏
・小田洋介さんの大太鼓奉納演奏
・大採燈護摩焚き
虚無僧保存会の皆様による尺八演奏
姫路 増井山随願寺 鬼追い追儺式 on 2018-2-11 その2 虚無僧保存会の皆様による尺八演奏
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上の写真は演奏演目
小田洋介さんの大太鼓奉納演奏
姫路 増井山随願寺 鬼追い追儺式 on 2018-2-11 その3 小田洋介さんの大太鼓奉納演奏
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上の写真は奉納和太鼓のPRポスター
大採燈護摩焚き
姫路 増井山随願寺 鬼追い追儺式 on 2018-2-11 その4 大採燈護摩焚き
随願寺愛存会は増井山随願寺修正会追儺会という表題でリーフレットを作成されています。
こちらよりいくつかの情報をピックアップし転記しておきます。
追儺式の実施日
もとは旧暦1月7日、のち旧暦1月15日、新暦2月8日に変わり、現在は
2月11日に行われるようになった。
保存と継承
鬼役は白国居住者で鬼株をもつ旧家が勤めていましたが、明治時代に至って廃絶し、
その後白国居住者の厄年の者が勤め、およそ30年前より市内居住者で61の厄年
の希望者に空鬼、41~43の厄年の希望者に赤鬼・青鬼を勤めてもらうように
なりました。現在は随願寺・随願寺愛存会・白国自治会・鬼の会などによって
増井山随願寺修正会追儺会が維持されています。
準備から追儺会当日まで
年末年始:随願寺老僧によって御幣の製作が始まります
2月8日:午前より餅つき 二升ずつ42臼分
19:00より赤鬼役と青鬼役を決定し本堂に於いて鬼の会が指導
2月10日:護摩壇を組みます
麻生講の修験者も準備に来ます
2月11日:午前よりお供えや本堂の幕張り、鬼踊りの伝承(練習)
正午 虚無僧保存会が出仕
13時より修正会追儺会、空鬼、子鬼・赤青鬼が読経のなか鬼踊りを3度
その後本堂前で餅まき、境内で採燈護摩、無病息災を願って火渡り
以上が鬼追い追儺式に関するものです。
随願寺についてはボリュームが大きくなりそうなので別途ブログを作成します。
ただ、増位中学校区夢プラン実行委員会が作成した増位山随願寺の境内図と
播磨名所巡覧図絵 文化1年(1804)で描かれた増位山随願寺を添付して
筆をおきます。(下の2枚の写真)
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