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小磯良平画伯元アトリエと邸宅跡(現山本通東公園&神戸パブテスト教会)訪問記 on 2019-4-29

2019年05月01日 03時58分14秒 | 神戸情報
2019年4月29日、インフィオラータの写真を撮るため北野に来ていました。

その折、ついでに一宮神社の北側にある小磯良平画伯元アトリエ跡(現山本通東公園
&神戸パブテスト教会)の写真を撮ってきましたので紹介します。

小磯良平邸とアトリエは現在のインド倶楽部の東側のちょうど山本通東公園の所と
神戸パブテスト教会の位置にありました。
古老の話によれば、馬がおり塀に囲まれており木々と池それに石が配置された美しい
庭があったとのこと。

昭和7年(1932)、結婚を機に4,300㎡の土地に新しい平屋の邸宅と洋風のアトリエが
建てられたようです。

昭和20年(1945)3月17日に神戸に第1回空襲があり北区に疎開さらに塩屋、東灘区の方
にも転居されたようです。結局、6月5日の空襲までこの地におられました。
邸宅は8月6日の空襲で全焼したようです。






上の3枚の写真は山本通東公園の現況 撮影:2019-4-29

山本通東公園の住所は神戸市中央区山本通1-7-34 です。
この住所でのGoo地図を添付しておきます。
 


上の写真は現地説明板
一宮神社の宮司の山森大雄美さんらが中心となって平成24年(2012)に掲示。

小磯良平画伯 元アトリエ跡
昭和20年(1945)6月5日、神戸大空襲で消失するまで、この「山本通東公園」と北の
「神戸バプテスト教会」を合わせた広い敷地(約1300坪)には、小磯良平画伯
(文化勲章受賞、1903.7~1988.12)の邸宅がありました。
現在の、バプテスト教会の敷地には平屋建ての邸宅と巨石で組まれた日本庭園、
雪見灯籠があり、西には大きな白壁の蔵がありました。この山本通東公園には
洋風のアトリエが建っており、又西洋式花苑の美しい庭には、色々な果物の木が茂り、
中央にはヒマラヤ杉が聳え立ち、水辺まで石段のついた池には色鮮やかな錦鯉が
泳いでおりました。
このアトリエ(100㎡)は小磯画伯が結婚された年、昭和7年(1932)11月に新築されました
そして14年間に亘りこのアトリエから数々の後世に残る大作が生み出されました。
ここに、私たちは過去にこの地に小磯画伯のアトリエが建っていたことを、神戸の歴史の
一ページとして記録し後世へ引き継ぎ伝えていきたいと思います。
                     平成24年(2012)10月吉日
                      山本通1丁目自治会
                      山本通東公園管理会
                      北野ふれあいのまちづくり協議会



上の写真は現地説明板に添付の地図。




また小磯良平画伯がこちらのアトリエで製作した作品の写真も掲示されていました。
(上の2枚の写真)
上の左は「斉唱」、右は戦争画「娘子関を征く」
下の作品は「裁縫女」




上の2枚の写真は神戸パブテスト教会と敷地内に残された大きな石(庭の名残か?)


上の写真は神戸市立小磯美術館で小磯良平のアトリエを再現した建物と中庭
中庭には夏の風物詩でもあるサルスベリの木が彩りを添えています。
撮影:2018-8-15
内部は撮影禁止のため写真はありませんが、当時の姿が復元されています。

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