14日、米国の中堅クラスの2つの銀行が破綻し、これを受けて東京の株式相場が
大幅に値下がりしたのニュースがあった。
記憶に留めるため、メモ書きとして残す。
ニューヨーク州金融監督当局(CNBC)は2023年3月12日、同州地盤の銀行シグネチャー・バンク
(Signature Bank)の事業を同日付で停止したと発表した。
3月10日に経営破綻したシリコンバレーバンク(SVB)に続く破綻となる。資産規模で全米29位のシグネチャー・バンクは米連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に入り、預金は全額保護される。
シリコンバレーバンク(SVB、米国カルフォニア州)の総資産は2090億ドル(約28兆円)で
2008年に倒産したワシントン・ミューチュアル(総資産3,070億ドル)に次ぐ2番目の
規模の米国の銀行破綻となった。
SVBは1983年の創業でIT企業が集積するシリコンバレーなどの新興企業を主な
貸出する全米16位の資産規模をもつ中堅の銀行である。
倒産した要因はFRBの急速な利上げ(金利負担の増加)によって貸出先の経営が悪化し、
預金が減少。また金利上昇によって米国債など保有する有価証券にも含み損が発生した。
2つの米国銀行の破綻は3月21日~22日に開催予定の連邦公開市場委員会(FOMC)で
議論される利上げ幅の拡大の判断に大きな影響があると思われる。
尚、預金は全額保護、FRBは銀行向けの緊急融資枠を設定する。
日本の金融機関への影響は軽微とみられる。
上の写真は3月13日(月)朝のNHK総合テレビ「おはよう日本」で取り上げたSVBの倒産
に関する説明パネルです。
関連サイト
【緊急】“シリコンバレー・ショック”続く NYシグネチャー銀行も破綻【滝沢孝祐の「基礎から解説 アメリカ経済」】(2023年3月13日)
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