広島78回目の「広島原爆の日」に因み、表題の平和記念式典の様子を今後の憶えとして
ブログ記事にしました。
広島原爆投下から78年を迎えた2023年8月6日、広島市の平和記念公園で
平和記念式典が開かれた。参列者は以前のように5万人を超える参列者で実施されました。
平和記念式典が開かれた。参列者は以前のように5万人を超える参列者で実施されました。
広島原爆を積載したエノラ・ゲイはテニアン島の基地を昭和20年(1945)8月6日の2時45分に
出発し同日の8時15分、広島市にウラニウム型原子爆弾リトルボーイが投下された。
同日15時にテニアン島に帰着しました。
式次第は下記のとおりでほぼ例年と同じ内容であった。
開式の前には献水が行われています。
1開式 (8:00)
2原爆死没者名簿奉納 (8:00) 新たに5,230名 累計33万9,227人
2原爆死没者名簿奉納 (8:00) 新たに5,230名 累計33万9,227人
広島市長と遺族代表
3式辞 (8:03) 広島市議会議長
4献花 (8:08)
5黙とう・平和の鐘 (8:15)
6平和宣言 (8:16)松井一実市長
7平和への誓い (8:25) 子供代表
8あいさつ (8:30)岸田文雄首相
3式辞 (8:03) 広島市議会議長
4献花 (8:08)
5黙とう・平和の鐘 (8:15)
6平和宣言 (8:16)松井一実市長
7平和への誓い (8:25) 子供代表
8あいさつ (8:30)岸田文雄首相
(8:38)広島県知事(平和メッセ-ジ)
9国連事務総長メッセージ (8:43)グテーレス国連事務総長
代読(日本語) 中満泉国連事務次長
10ひろしま平和の歌 (8:50)吹奏楽団と合唱団による演奏と合唱
11閉式 (8:53)
1945年8月6日 8時15分 人類史上初めての原子爆弾が広島に落とされました。
その年に亡くなった被爆者は約14万人。
10ひろしま平和の歌 (8:50)吹奏楽団と合唱団による演奏と合唱
11閉式 (8:53)
1945年8月6日 8時15分 人類史上初めての原子爆弾が広島に落とされました。
その年に亡くなった被爆者は約14万人。
式典の様子について全場面をRCCがライブ配信されています。(下に添付動画)
Gooで共有させていただきました。
2023年 広島 平和記念式典
2023年広島市長 平和宣言(全文)
78年前の原爆投下の日を、まるで生き地獄のようだったと振り返る当時8歳の被爆者は、「核兵器を保持する国の指導者たちは、広島、長崎の地を訪ね、自らの目で、耳で、被爆の実相を知る努力をしていただきたい。あの日、熱線で灼(や)かれ、瞬時に失われた命、誰からも看取られず、やけどや放射能症で苦しみながら失われていった命。こうして失われた数え切れない多数の人々の命の重さを、この地で感じてもらいたい。」と訴えています。
78年前の原爆投下の日を、まるで生き地獄のようだったと振り返る当時8歳の被爆者は、「核兵器を保持する国の指導者たちは、広島、長崎の地を訪ね、自らの目で、耳で、被爆の実相を知る努力をしていただきたい。あの日、熱線で灼(や)かれ、瞬時に失われた命、誰からも看取られず、やけどや放射能症で苦しみながら失われていった命。こうして失われた数え切れない多数の人々の命の重さを、この地で感じてもらいたい。」と訴えています。
本年5月のG7広島サミットで各国首脳が平和記念資料館の視察や被爆者との対話を経て記帳された芳名録は、こうした被爆者の願いが各国首脳の心に届いていることの証しになると思います。また、慰霊碑を参拝された各国首脳に私から直接お伝えした碑文に込められた思い、すなわち、過去の悲しみに耐え、憎しみを乗り越えて、全人類の共存と繁栄を願い、真の世界平和を祈念する「ヒロシマの心」は、皆さんの心に深く刻まれているものと思います。こうした中、G7で初めて「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」が独立の文書としてまとめられ、全ての者にとっての安全が損なわれない形での核兵器のない世界の実現が究極の目標であることが再確認されました。それとともに、各国は、核兵器が存在する限りにおいて、それを防衛目的に役立てるべきであるとの前提で安全保障政策をとっているとの考えが示されました。
しかし、核による威嚇を行う為政者がいるという現実を踏まえるならば、世界中の指導者は、核抑止論は破綻しているということを直視し、私たちを厳しい現実から理想へと導くための具体的な取組を早急に始める必要があるのではないでしょうか。市民社会においては、一人一人が、被爆者の「こんな思いは他の誰にもさせてはならない」というメッセージに込められた人類愛や寛容の精神を共有するとともに、個人の尊厳や安全が損なわれない平和な世界の実現に向け、為政者に核抑止論から脱却を促すことがますます重要になっています。 かつて祖国インドの独立を達成するための活動において非暴力を貫いたガンジーは、「非暴力は人間に与えられた最大の武器であり、人間が発明した最強の武器よりも強い力を持つ」との言葉を残しています。また、国連総会では、平和に焦点を当てた国連文書として「平和の文化に関する行動計画」が採択されています。今、起こっている戦争を一刻も早く終結させるためには、世界中の為政者が、こうした言葉や行動計画を踏まえて行動するとともに、私たちもそれに呼応して立ち上がる必要があります。
そのため、例えば、私たちが日常生活の中で言葉や国籍、信条や性別を超えて感動を分かち合える音楽や美術、スポーツなどに接し、あるいは参加して「夢や希望がある」といった気持ちになれるような社会環境を整えることが重要となります。皆さん、そうした社会環境を整えるために、世界中に「平和文化」を根付かせる取組を広めていきましょう。そうすれば、市民の支持を必要とする為政者は、必ずや市民と共に平和な世界に向けて行動するようになると確信しています。
広島市は、世界166か国・地域の8,200を超える平和首長会議の加盟都市と共に、市民レベルでの交流を通して「平和文化」を世界中に広めます。そして、平和を願う私たちの総意が為政者の心に届き、武力によらず平和を維持する国際社会が実現する環境を作ることを目指しています。また、被爆者の平和への思いを世界中の若者に知ってもらい、国境を越えて広め、次世代に引き継げるようにするために、被爆の実相に関する本市の取組をさらに拡充していきます。
各国の為政者には、G7広島サミットに訪れた各国首脳に続き、広島を訪れ、平和への思いを発信していただきたい。その上で、市民社会が求める理想の実現に向け、核による威嚇を直ちに停止し、対話を通じた信頼関係に基づく安全保障体制の構築に向けて一歩を踏み出すことを強く求めます。
日本政府には、被爆者を始めとする平和を願う国民の思いをしっかりと受け止め、核保有国と非核保有国との間で現に生じている分断を解消する橋渡し役を果たしていただきたい。そして、一刻も早く核兵器禁止条約の締約国となり、核兵器廃絶に向けた議論の共通基盤の形成に尽力するために、まずは本年11月に開催される第2回締約国会議にオブザーバー参加していただきたい。また、平均年齢が85歳を超え、心身に悪影響を及ぼす放射線により、生活面で様々な苦しみを抱える多くの被爆者の苦悩に寄り添い、被爆者支援策を充実することを強く求めます。
本日、被爆78周年の平和記念式典に当たり、原爆犠牲者の御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、核兵器廃絶とその先にある世界恒久平和の実現に向け、被爆地長崎、そして思いを同じくする世界の人々と共に力を尽くすことを誓います。
令和5年(2023年)8月6日 広島市長 松井一實
これから添付する写真は当日、8時からNHK総合テレビで実況中継番組からの引用です。
上の写真は壇上で平和宣言2023年を読み上げる松井一實広島市長
広島ビジョンに触れ、核抑止論からの脱却を呼びかけられました。
上の2枚の写真は広島市長と遺族代表者による原爆死没者名簿奉納の近遠景
新たに5,230名 累計33万9,227人が安置されました。
上の2枚の写真は岸田首相の挨拶
上の写真は湯崎英彦広島県知事の挨拶
上の写真は「平和の誓い」を読み上げた子供代表の勝岡英玲奈さんと米廣朋留君
上の写真はグテーレス国連事務総長からのメッセージを代読(日本語)された中満泉国連事務次長
中満泉氏は軍縮担当上級代表として活動されています。
「核の暗雲が再び忍び寄っている。核のリスクを排除する唯一の方法は、核兵器を廃絶すること」と訴えた。
上の写真は吹奏楽団と合唱団による「ひろしま平和の歌」演奏と合唱
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