明日(5月2日・水)は、八重瀬町島ぐるみ会議で「辺野古の現状と問題点」についてお話させていただく。
29日のシンポジウムは時間が短かったので十分な話しはできなかった。明日は、少し時間をもらって、7月土砂投入をどうして阻止するかについて考えていきたいと思っている。お近くの方は是非、おいでください。
5月2日(水)午後6時~ 八重瀬町社会福祉会館
今まであまり触れられてこなかったことを1点だけ指摘したい。現在、辺野古側の外周護岸の捨石投下が進んでいる。防衛局は外周護岸が完成した段階で内側に土砂を投入すると予定という。しかし、土砂投入には、実施設計・環境保全対策の事前協議が行なわれていないことや、環境保全図書の変更にもかかわらず知事の承認が得られていないこと、さらに内側に絶滅危惧種のサンゴ類が残ったままということ等、多くの問題があり許されない。
さらに大きな問題は、現在造成中の外周護岸(K1~K4)の天端高は、まだ最終天端高よりも4.4mも低いということである。下の図を見てほしい。傾斜堤護岸は下部工(基礎の捨石の両側を被覆ブロックで抑える)の上に、躯体工と消波ブロックからなる上部工が設置される。現在は、下部工が造成された段階にすぎない。
護岸の最終天端高は、CDL+8.10mであるが、現在の護岸の高さはCDL+3.70mほどしかない。この状態で内側に土砂を投入すると、台風時には高波が護岸を超え、内側の土砂をかき混ぜ、さらに護岸の外側に出て海の汚濁を導くことは明らかである。被覆ブロックや基礎の捨石の損壊も起こるだろう。
消波ブロックや躯体工の設置等、本来の高さまで完成させる前に内側に土砂を投入してはならない。
(辺野古ブルーより借用)
(現時点での外周部の護岸は、この写真では海面から3m程度しかないことが分かる。これは4月25日午前の様子で、平均潮位面より低い時のもの。満潮時にはさらに1m以上、海面が上がる。台風時にどうなるかは一目瞭然だろう)