2月12日(金)。今日は「勝丸」に乗船、「平和丸」と2隻で監視行動にあたった。汀間漁港を出てまもなく、オイルフェンスのところで海保の指揮者の船が待っていた。今日の防衛局の作業は、「オイルフェンスとアンカーの撤去作業」だと教えてくれた。
せっかく張り出したばかりのオイルフェンス(約5000m)を何故、撤去するのだろうか? とんでもない無駄遣いだ。この間、防衛局が最大45トンものコンクリートブロック(CB)を投下したことが、岩礁破砕許可申請の手続きもなしに行なわれたとして大きな問題となっているが、あるいはその影響があるのかもしれない。
大浦湾の入口付近まで行き、作業の様子を観察する。クレーン船が鉄板を重ねたアンカーを吊り上げ、小型船がオイルフェンスを引っ張って回収していった。
(鉄板を重ねたアンカーを回収するクレーン船)
(その後、小型船がオイルフェンスを引っ張り、回収していく。)
(レジャービーチに碇泊している大型クレーン船の動きはない。)
ところで、今日、翁長知事が記者会見で大浦湾へのコンクリートブロック投入問題について触れたようだ。知事は「農林水産部には、投入の一時停止を含め、検討するよう指示している。」と発言したらしい。この問題について知事自身が問題点を指摘したことは評価できるが、現地ではもうコンクリートブロックの投入は終わっているから、「投入の一時停止」というのは意味がない。今、知事がしなければならないことは、「現状回復」(投入したコンクリートブロックの撤去)命令である。担当の農林水産部はその検討も始めているようだが、知事として毅然とした姿勢を是非、みせてほしいものだ。