沖縄県との連日の交渉、公文書開示等が続いていることもあって、なかなか辺野古の現場に行けない。それでも、現地から送られてくる写真に驚いている。
辺野古弾薬庫第2ゲート向かいに工事用ゲートが設置され、その内側では大規模な掘削工事が始まって、一面に真っ赤な赤土が露出している(以下、写真は「三角鉄板」を除いてNさん撮影)。
下は、美謝川切替工事の赤土等流出防止条例に基づく事業行為通知書の図面だ。今、深く掘削されている個所は、濁水を処理するための沈殿池である。
沈殿池の工事が終ると、その向こう側に美謝川切替水路が国道を横断する暗渠部分の押し抜き工事のための「立杭」の工事が始まる。1月24日のブログにも書いたが、長さ16mのH型鋼を 144本打込む。幅10.7m、高さ6.4mの暗渠を国道下に押し込んでいく。
国道に面して工事用ゲートが設置され、テイケイの警備員が並んでいる。国道がカーブしたこの付近には、第2ゲート、第4ゲート、そしてこのゲートが隣接し、危険きわまりない。交通事故が発生すれば、それは防衛局の責任と言わざるを得ない。
また、2つ下の写真では、工事車両が出入りして国道が赤土で汚れていることが分かる。ゲートの内側は一面の赤土だから、タイヤに付着した赤土がそのまま国道に出ているのだ。
キャンプシュワブの工事用ゲート前には、鋭く尖った三角鉄板が敷かれている。県民の座込みを防ぐための嫌がらせだが、防衛局は、「鉄板の敷設は、工事車両通過に伴う路面保護と泥引き防止が目的」と主張していた。危険なものだから、当時、琉球新報は社説で「殺人鉄板」と厳しく批判した。
シュワブの工事用ゲートの内側は舗装道路が続いているから、「泥落とし」など必要はない。一方、今回の美謝川切替工事現場は、一面に赤土が露出した個所だから、工事車両のための「泥落とし」やタイヤ洗浄装置がないことは許されない。
沖縄県も現地に調査に入り、赤土対策を指示すべきであろう。
防衛局は、鉄板の敷設は、工事車両通過に伴う路面保護と泥引き防止が目的であると説明