8月26日(月)、宮古、石垣から自衛隊基地建設に反対する人たち約15名が、 沖縄県、沖縄防衛局への要請行動に来られた。私は午前中の沖縄県交渉に同席させてもらった。
(住民らの県交渉には、糸数慶子さんも同席された)
宮古島では、陸上自衛隊ミサイル基地建設が住民の反対を押し切って強行され、本年3月には380名の警備部隊が配属されてしまった。10月には保良の弾薬庫工事も着工されようとしている。奄美大島、宮古、石垣、与那国の琉球弧の島々が自衛隊の軍事列島要塞にされようとしているが、自衛隊配備という軍事的な問題以外にも工事に関連して多くの問題が浮上している。
沖縄県からは池田知事公室長、金城統括監をはじめ、各課の課長らが出席。住民たちは、集落に近い危険な弾薬庫、地下水汚染の恐れ、地下の空洞や軟弱地盤・活断層の問題、環境アセスの問題、汚水処理の問題等を次々と指摘した。
沖縄県の自衛隊問題に対する基本的な対応は、「住民合意なしに地域に合意を持ち込む自衛隊配備は許されない」というにとどまっている。こうした県の見解に対して住民たちからは、「問題は単に住民合意があるかどうかだけではない。二度と有事の際に住民に被害を出さないために本気で対応してほしい」と批判が集中した。そして、「保良の弾薬庫については、少なくとも安全確認ができるまでは、県の責任で工事を止めてほしい」と強く求めた。
辺野古の問題に追われ、宮古・石垣の自衛隊問題にまではなかなか手がまわらないのがじれったくてならない。しかし、この日の県との交渉を聞いていても、自衛隊基地建設にいかに多くの問題があるかがよくわかった。辺野古に共通する問題も多いので、今後、できる範囲で協力していきたい。