今日(8月24日・木)は朝から辺野古へ。ゲート前の座込みテントで、徳田博人琉球大学教授による「辺野古裁判と沖縄の誇りある自治」と題した学習会が開かれた。各地の島ぐるみ会議のメンバー等、120名の人たちが集まった。 徳田先生は、最高裁判決が出ても県は毅然と対応するよう分かりやすく説明された。
しかし午後、帰宅すると、なんと最高裁が設計変更申請不承認をめぐる県の訴えを退けたという連絡が入った。予想よりもあまりに早く、呆然としてしまった。
設計変更申請不承認をめぐって県は、①裁決の取消し、②是正指示の取消しを求める2つの裁判を提起している。今日、最高裁は、「①裁決取消し」については上告不受理、「②是正指示取消し」については9月4日に判決を出すと県に通知してきたという。高裁判決を変更するために必要な弁論が開かれないのだから、「②是正指示取消し」訴訟も、県の敗訴が確定したことになる。
問題は、この最高裁判決を受けたデニー知事の対応だ。
最も危惧されるのは、知事が、「行政の長として、司法の最終判断には従う」として設計変更申請を承認してしまうことだ。その場合、県は辺野古新基地建設反対の立場から完全に撤退することを意味する。辺野古の反対運動もそれこそ、「壊滅」してしまう。
先日、県の幹部ともこの問題について話し合った。我々からは、「最高裁判決が確定しても、知事は、設計変更申請を承認するのではなく、再度の設計変更申請不承認(今回最高裁で確定した2021年11月の不承認理由とは異なる理由で)か、埋立承認の再度の撤回でとことん頑張ってほしい」と訴えた。
しかし県幹部からは、「行政の長として、最高裁の判決は重い」として、留意事項を付して設計変更申請を承認するというニュアンスの発言があった。どう対応すればよいか、考えている最中に、今回の最高裁の連絡があったのだ。
9月4日の判決までに、知事に「あくまでも不承認を貫いてほしい」と訴える全力をあげた取組が必要になっている。辺野古新基地建設反対運動は最大の正念場を迎えた。
(今日、シュワブのゲート前での徳田教授の講演)