11月22日(日)、今日は義母の「カジマヤー」のお祝い。家で準備に追われていたが、昼のNHKニュースを見て驚いた。今朝7時半、大浦湾に大量のコンクリートブロックを積んだ大型クレーン船が入ったというのだ。NHKは、汚濁防止幕を固定するためのものと説明している。
今後、大浦湾で護岸工事を始める前に汚濁防止幕が設置されるが、その固定のために最大57㌧ものコンクリートブロック 計286個が投下されることについてはこのブログ(本年6月30日版)でも説明した。そこでも詳しく触れたが、設置箇所は埋立本体部分の外側であり、県の漁業調整規則に基づく岩礁破砕許可が必要となる。私は、知事が埋立本体工事を阻止するためにこの権限を使うことができると訴えてきた。
(昼のNHKニュースより)
ところが、防衛局は岩礁破砕許可の手続をしないまま、巨大なコンクリートブロックを投下しようとしているのだ。これほど露骨な違法行為があるだろうか? しかも、実施設計の事前協議もないままの作業開始である。昨日のブログでも書いたが、知事が、埋立本体部分の岩礁破砕許可を取り消さないと表明したことによって、防衛局はもう何でも出来ると考えたのだろう。
知事は、ここまで露骨は違法行為を許してはならない。今日中にも、防衛局に対して違法行為を始めないよう強く指導すべきである。
<続報>
その後、この問題についての情報が入ってきた。県の見解は、「昨年8月の岩礁破砕許可に汚濁防止幕のコンクリートブロックも含まれている。ただ、その際は15㌧ということで、57㌧ものコンクリートブロックを100ケ以上も投下するとはなっていない」というものらしい。完全に違法行為だという認識はないようだ。
昨年の岩礁破砕許可の書類を見ると、「汚濁防止幕の施工要領図」に「アンカーブロック 2.5×2.5×1.0」と書かれているだけである。この寸法にコンクリートの比重を掛けると確かに15㌧となる。しかし、コンクリートブロックが何個投下されるのかの記載はない。
また、「岩礁破砕の行為に係る面積及び容積」の図面には、汚濁防止幕の表示はあるが「岩礁破砕の行為に係る面積」の欄には、汚濁防止幕に伴うコンクリートブロックの面積は全く書かれていない。汚濁防止幕のコンクリートブロックは、57㌧が102ケ、44㌧が38ケ、12㌧が48ケで、その面積は2,555㎡にもなっている。「岩礁破砕の行為に係る面積」には、「進入灯杭 34㎡」「燃料桟橋等杭 79㎡」等の細かいものも記載されているから、2,555㎡にもなるコンクリートブロックの記載がないのは、コンクリートブロックについては岩礁破砕許可そのものがなかったと言わざるを得ない。
「15㌧のものについては許可を出した」という県水産課の見解は納得できないが、百歩譲ってその前提に立つとしても、44㌧、57㌧もの巨大なコンクリートブロックの投下は違法と言うほかない。県は毅然と防衛局に工事中止を指示すべきである。
そして、昨日のブログにも書いたように、知事は昨年8月の岩礁破砕許可そのものを直ちに取消さなければならない。大浦湾への巨大なコンクリートブロック投下をこれ以上、許してはならない。