



情愛、葛藤、焦燥、後悔…この日本のどこかで、言葉にできない心の叫びに押しつぶされそうになっている人たち。著者が遭遇した実話をもとに綴る、介護する人のささやき。心に沁みる愛と哀しみの全13話。介護する人の胸の内をえぐり取った掌編小説。
同窓会 本多彩子(静岡県・44)
やきめし 長森美智子(群馬県・53)
エリザベス一世 内藤伸治(神奈川県・49)
ハッスル 保木本ゆり(鳥取県・44)
夢の超特急 水野千春(愛知県・45)
斐さんと、衣斐さんの奥さんのこと 加藤麻菜(岐阜県・22)
年をとってよかったこと 佐伯理恵(埼玉県・50)
横浜なんかに住んでてすみません 赤江朋子(神奈川県・43)
偽善者 越智淑絵(愛媛県・47)
ぱたぱた 菊池典子(岩手県・44)
スペイン語 続木宏美(北海道・44)
嫁 橋口洋子(鹿児島県・54)
三十六年 米之尾光(大阪府・50)






文庫化にあたり「もう私のことはわからないのだけれど」という単行本のタイトルが変わったそう。
嫁
海外赴任でカナダに行ったご主人とついていってしまった娘二人、姑がいるから残った嫁。この家に女中に来たのでしょうか?って。
そんな嫁の実父はゲートボールをしに行って一番になって帰ってきて、玄関で死にました。
実母は実父の百カ日の用意をしてて、天袋から扇風機を出そうとして踏み台からすべって頭打って死にました。
きっと行いの良い人だったのです。って・・・理想的だなあ~それいいなぁ~っと橋口洋子さんを読んだ。
若い頃は介護なんてこと考えてもみなかったけれど、今や介護の現場にはお若い方がたくさんいる。昔ほど遠いものではないような・・・
私がちょびっと所属していたところの所長でありケアマネは、家族だけでは煮詰まっちゃうから、風を入れるのも必要。と・・・
いつ何が起こるかわからないから・・・順番だから・・・
