



虫と話をする幼稚園児の拓人、そんな弟を懸命に庇護しようとする姉、ためらいなく恋人との時間を優先させる父、その帰りを思い煩いながら待ちつづける母―。危ういバランスにある家族にいて、拓人が両親と姉のほかにちかしさを覚えるのは、ヤモリやカエルといった小さな生き物たち。彼らは言葉を発さなくとも、拓人と意思の疎通ができる世界の住人だ。近隣の自然とふれあいながら、ゆるやかに成長する拓人。一方で、家族をはじめ、近くに住まう大人たちの生活は刻々と変化していく。静かな、しかし決して穏やかではいられない日常を精緻な文章で描きながら、小さな子どもが世界を感受する一瞬を、ふかい企みによって鮮やかに捉えた野心的長篇小説。






ヤモリ、カエル、シジミチョウ・・・やもりん、はっぱ、シジミチョウはボロボロ
ヤモリたちとお話しするのがとてもかわいい。こんな時代はほんのちょっとしかないからね・・・
霊園の児島とは不思議とお話ができていたのに、成長しちゃったのかな・・・
大人たちは勝手で穏やかではないけれど、子供達はそれなりに確実に成長している。
不思議な拓人としっかりものの姉の育実は今後どうなっていくのだろう?と・・・大人・・・
終わり方がとても素敵。ジャンッ!って感じ。
言ってみたんだ・・・
