



昨日、私は拳銃を拾った。これ程美しいものを、他に知らない―。ある夜、死体の傍らに落ちていた拳銃。それを偶然手にした私は、次第にその“死と直結した機械”に魅せられていく。救いのない孤独と緊張。膨らみを続ける残酷な妄想。そしてその先には、驚愕の結末が待っていた…。非日常の闇へと嵌まり込んだ青年の心の軌跡を、確かな筆力で描く。若き芥川賞作家、堂々のデビュー作。






デビュー作と書いてあった。すごい作品
わさわさ感が何とも言えず、いったいどうなるのだろうと引き込まれた。
この”私”は・・・まだ大学生なのよね?と何回となく思いながら読んでいた。
銃さえ持っていなかったら・・・隣にあの女と子供が住んでいなかったら・・・あの時現れた刑事がもうちょっと入り込んでいてくれたら・・・最後があのようになるとは・・・
ってことは、誰もが銃を持ったなら、ちょっとした事で、こんな事をしてしまうのだろうか?
狂・・・
怖い怖いっ!
