氷ノ山 ブナ帯の沢
氷ノ山に行ってきた。近場では山はカラカラで花もきのこもあったものじゃない・・・。高度を上げるか、ブナ帯に行くか・・・。週末、疲れていて、朝、早く動き出せなかった。やっと、家を出たのは10時過ぎ・・・。こんな週末が続いている。
また、何処に行くか迷いながら高速に入る・・・・、このいい加減さ、決断力の無さはどうにかならぬものか・・・。山登りの準備をしているが、何処へ行っても昼に到着がいいところ。迷った挙句に氷ノ山のブナ帯の沢にフチドリツエタケを探しに行くことにした。まだ、早いのは分かっているのだが・・・
昼のおにぎりを買い、氷ノ山へ。車でブナ帯まで上がり、急斜面を沢まで下る。
さすがにここまで来ると、斜面は湿っていて薄暗い。かなり、遠くを見渡せるが誰もいない谷。沢の脇の太い倒木・・・、ブナではないなミズナラか・・・、そこから黒いきのこが出ていた。
ゴムタケ Bulgaria inquinans (Pers.) Fr.
急斜面を降りてゆくと、やがてなだらかな谷が広がっていた・・・。そして、やはり倒木から白っぽいチャワンタケが幾つか出ている。
ヨソオイチャワンタケ? Sarcoscypha vassiljevae Raitv.
白いチャワンタケはウラスジチャワンタケ、シロスズメノワンくらいしか見たことがない。でも、これは、薄っすらとピンクがかっているように見えた。
沢を渡り、反対側に行ってみる。苔むした倒木から出ていたのは・・・・
シイタケ Lentinula edodes (Berk.) Pegler
いつもなら喜んで採るところだが、今日はどうもその気が起こらない・・・・。
以前に、この谷を降りて沢を渡り尾根に登ると熊がいる・・・、そう聞いたことがある。この谷は栃の大木も沢山あって、この時期、沢山の実を落としている。
栃の実
そして、栃の実は中身が無いものが多くて、動物の足跡が幾つか見えている・・・。大きな動物の足跡ではなさそうだが・・・・。相変わらず、薄くらい谷には誰も居らず静まり返っていて、水の流れる音だけが聞こえている。
沢に沿って、今度は登ってゆく。倒木をチェックしながら・・・
センボンイチメガサ Kuehneromyces mutabilis (Schaeff.) Singer & A.H. Sm.
自宅周辺でこのような光景に会うのは赤松の倒木から出るヒメカバイロタケ。でも、これは違う。小さなきのこだが一面に出ていて、採ろうと思えばそれなりの量にはなりそうだが・・・・・
スギタケモドキ Pholiota squarrosoides (Peck) Sacc.
柄にヌメリは無かった。ご指摘によりスギタケモドキとしたが、兵庫県のきのこリストにその名がないので、もう少し、慎重にした方が良さそうだ・・・
秋のきのこは出始めてはいるようだが、まだまだ、これから。そういえば、フチドリツエタケは無かったなぁ・・・・
老木
何か気配を感じたような気がした。それは、気のせいだろうが、急いで谷を登り登山道へ戻った。
さらに車で登り、山頂付近のブナ林を歩くことも考えたが、今日の様子では沢沿いにしかきのこは無さそうだ。山を降りることにした。なんとも中途半端。
その途中の道の脇で・・・・
ゲンノショウコ オシベの葯が落ちてしまっている・・・
湧き水の近くで・・・・
ミゾホオズキ
小さな花だが、綺麗な黄色。オオバミゾホオズキよりも随分小さい。栄養のせい?
山崎まで走り、少し寄り道をして・・・・
アキノタムラソウ
マツカゼソウ
帰宅した・・・・。何とも、欲求不満。明日は、やはり早起きして登ろう。