不明のイグチ
行きは近くに人の声が聞こえたので早めに登った。食菌はもう、十分堪能しているので、人に採られるのは構わなかったのだが、珍しいきのこを抜き捨てられるのが嫌だったので・・・。
そんなわけで、行きには気になる場所も素通りし、帰りにゆっくりみようとH氏の話していた。その帰り道・・・・、この辺りにはホンシメジ並に柄の太くなるシャカシメジが良く出るんだけど・・・と、探していると目にとまったのが冒頭のイグチだ。傘だけ枯葉の間から見えていたときは・・・アケボノアワタケ?と思ったが・・・・
違う・・・・。傘を触ると赤くなる。赤変?
写真を撮っていると、その後ろにもう一つあるのが目に入った。
知らないイグチだ。綺麗なイグチ、オオダイアシベニイグチに似ているが・・・、明瞭な変色性はなさそう。傘に粘性もない。H氏はH市の博物館に入れるといって持ち帰った。
さて、探していたものは・・・・、あった。
やはり、何故か、ここのは太い。
シャカシメジ Lyophyllum fumosum (Pers.) P.D. Orton
満足して下ってゆくと、行きには気がつかなかったでかいきのこ。
カラカサタケ Macrolepiota procera var. procera (Scop.) Sing.
さらに歩いてゆくと・・・
H氏と二人で考え込んでしまった。なんだろう・・・・シメジの仲間じゃないか?ハタケシメジかな?これは、ひっくり返してみなければ分からないな・・・で、
えっ?ヒダ、何となくピンク色じゃない?胞子の色だな・・・、分からない・・・
この傘の模様、見たことあるような・・・
諦めて車に戻る道を急ぐ。まだ、行きたい山があるのだ。
その時、また行きには気がつかなかったもの、発見。
シャカシメジ Lyophyllum fumosum (Pers.) P.D. Orton
中くらいの株。木の陰になっていて、行きには見えなかった・・・・
これは、でかい株。こんなところでシャカシメジが出ていたことはない。他にも、でかくなりそうな幼菌が出ていた。来週の楽しみにするか・・・・
写真を撮りながら、背景に写るイグチを発見。
アルカリキゾメニガイグチ(仮) Tylopilus alkalixanthus Amtoft
cortinarius sp.
この山のこの辺りでしか見たことの無いフウセンタケ。やさしい色あい。
黒いホコリタケ Lycoperdon sp.
毎年みる綺麗なきのこ。この手は写して飾るのみ。
Hygrocybe sp.
早く次の山に行かなければ・・・・
つづく。