
日曜日、朝食を終えて庭に出た。プランターではカリガネソウが蕾を膨らませている。何年か前に愛知県で採ってきた種から育てたもの。
正直な所、大方の種は他のプランターに蒔いて、去年、庭に下ろしてから行方不明? このプランターに残り種を蒔いたことは忘れていた。
シソ科の植物が育ってきているということは気が付いていたから抜き捨てずにはいたけれど、まさかカリガネソウだったとは・・・・。
この日は娘の家に行く用事があったが、そのついでにどこかに寄って来ようと思っていた。思いついたのは皿池湿原だった。何でも最近、
三田市の天然記念物に指定されて、兵庫県のレッドデータブックの植物群落のAランクに指定されたとか。
googleからマップ、ナビに従って近くまで走って車を停めたけれど、湿原に繋がる道が分からない。地図を見ると高速の側道を歩いてから、
散在する野池を辿って行けば到着するように思えた。
高速脇に車を停めて、側道を進み、野池の方に入り込んだ。

イヌコウジュ
野池までは道が整備されていたが途中でフェンスが張ってあり進入禁止になる。仕方なく野池の水際を長靴で歩いて行く。


赤い実
また、赤い実の季節になった。けれど、分からないものばかり。
整備された野池の土手は野草が茂っていて、帰化植物の侵入拠点になりやすい。


オオバホウキギク?

ナルトサワギク?
これはヤバイでしょう。こんなところまで広がっているのか・・・・
池の土手に他には・・・・

サワヒヨドリとか・・

ワレモコウ

オミナエシとサワヒヨドリ
二つ目の野池の岸を歩いて進んだが、途中の堰堤の手前で進めなくなった。皿池は野池を一つ越えたところにある筈なのだが・・・・
仕方なく笹薮に入り込み、僅かに残る踏み跡?を頼りにブッシュを進んだ。そしてしばらく笹をかき分けて進んで・・・・、出た。

池の岸を歩いて辿り着いたのは、進入禁止の中側。

咲き残ったサギソウ
進入禁止側から辿り着くとは思っていなかった。ロープを跨いでから先は道があり、ようやく皿池湿原に到着することができた。

皿池湿原

こじんまりとした湿原の割にしっかりとロープが張ってあって、真新しいベンチがあった。座って昼のおにぎりを食べた。
ギボウシの仲間とか野菊が咲いていたが珍しいものは見つからない。春にはトキソウ、カキランとかが咲くらしいけれど、
今の季節は特にみるようなものも無かった。

アカイボカサタケ
ベンチの脇にポツポツと開いていた。
この湿原から退去するのも大変だった。GPSを頼りに獣道のような道を進み・・・・、鹿の頭蓋骨が転がっているような薄暗い道を進み、
見覚えのある場所に突然に出ることが出来た。朝方に湿原への道を探していた時に歩いた道だ。そこから、車を停めた場所までまたかなり歩いた。
労多くして収穫は・・・・、無かった。