今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

初秋のユートピア 2010.09.12.

2010-09-15 22:03:40 | Weblog

大山



 翌朝、5時に目覚ましをかけておいたが、5時少し前に目が覚めてしまった・・・・。目は覚めたもののなかなか起き上がれない。結局、5時半に起き上がり、用意をする。大方の用意は前夜にしてあったが、山登りの服に着替え、庭の水撒きをして家を出たのは6時半だった。



 その後、コンビニで必要なものを揃え、ガソリンを満タンにして、高速に入った。中国道から米子自動車道を走り溝口で降りる。大山に向かう道の途中からの風景・・・・。空は曇っているが、雲は高く大山は大方姿を見せている。山頂付近は雲に覆われている。桝水高原を通り、大山寺に向けて走る。






    
マツムシソウ



桝水高原ではマツムシソウが満開だ。そして、赤花の・・・・




ゲンノショウコ



 ここで時間をとっていては、登り始めが遅くなる・・・・。帰路にゆっくりと花を見ることにして、先を急いだ。やがて、大山寺下の広い駐車場に到着。急いで支度をして歩き始める。


 どうも、歩き出しの道がはっきりしない・・・。適当に歩いてゆくが、やはり間違えたようだ。元の駐車場に戻り、参道を歩いて登りなおす。途中・・・・







 前回は通らなかった所を通り・・・・




鐘楼



登山の無事を祈って鐘を突いた・・・・が、また道を間違えた・・・・。どうも、出だしからケチのついた登山になったな・・・・。大神山神社の奥ノ宮へ登る石段の脇に咲いていた・・・






麝香草


うっすらと匂う・・・・


 奥ノ宮の脇を通り薄暗い森の中を進んだ。




ゲンノショウコ




ツリフネソウ




カニコウモリ







咲き残りのクサボタン




 ユートピアコースへの登り口に取り付いたのは10時を過ぎていた・・・







 その20分後、下宝珠越に到着。きつい登りが続く。




下宝珠越









オオイワカガミ?



この辺りはコイワカガミばかりと思っていたが、大きな葉。下の方はオオイワカガミ、上はコイワカガミ?実は同じもの?


 登りがきついので、下ばかり見て登っていると、こればかりが目に付く・・・



    
左:ホオベニタケ
右:ツエタケ




ヒメカバイロタケ類似



 久し振りの花だ・・・




アキノキリンソウ




 尾根筋に漸く出た・・・。元谷越しに大山が見えてきた。










 さらに登り・・・・












 30分後に中宝珠越に到着。前回、このコースを登ったときから、随分と山を歩いてきたので少しは楽に登れるかと思ったが、そうはいかなかった・・・。1人で登る山は歩くばかりで気が紛れないし、今回は山道に咲く花も少なく、余計に登りがきつく感じられたのかもしれない。そうでもないか・・・、かかった時間が随分と短いようだ。これから先、何に出会えるのだろう・・・


つづく。
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氷ノ山 珍しくきのこを探しに・・・ 2010.09.11.

2010-09-14 22:18:27 | Weblog

氷ノ山 ブナ帯の沢




 氷ノ山に行ってきた。近場では山はカラカラで花もきのこもあったものじゃない・・・。高度を上げるか、ブナ帯に行くか・・・。週末、疲れていて、朝、早く動き出せなかった。やっと、家を出たのは10時過ぎ・・・。こんな週末が続いている。



 また、何処に行くか迷いながら高速に入る・・・・、このいい加減さ、決断力の無さはどうにかならぬものか・・・。山登りの準備をしているが、何処へ行っても昼に到着がいいところ。迷った挙句に氷ノ山のブナ帯の沢にフチドリツエタケを探しに行くことにした。まだ、早いのは分かっているのだが・・・



 昼のおにぎりを買い、氷ノ山へ。車でブナ帯まで上がり、急斜面を沢まで下る。







 さすがにここまで来ると、斜面は湿っていて薄暗い。かなり、遠くを見渡せるが誰もいない谷。沢の脇の太い倒木・・・、ブナではないなミズナラか・・・、そこから黒いきのこが出ていた。








ゴムタケ Bulgaria inquinans (Pers.) Fr.



 急斜面を降りてゆくと、やがてなだらかな谷が広がっていた・・・。そして、やはり倒木から白っぽいチャワンタケが幾つか出ている。








ヨソオイチャワンタケ? Sarcoscypha vassiljevae Raitv.



白いチャワンタケはウラスジチャワンタケ、シロスズメノワンくらいしか見たことがない。でも、これは、薄っすらとピンクがかっているように見えた。



 沢を渡り、反対側に行ってみる。苔むした倒木から出ていたのは・・・・






シイタケ Lentinula edodes (Berk.) Pegler


いつもなら喜んで採るところだが、今日はどうもその気が起こらない・・・・。


 以前に、この谷を降りて沢を渡り尾根に登ると熊がいる・・・、そう聞いたことがある。この谷は栃の大木も沢山あって、この時期、沢山の実を落としている。




栃の実



 そして、栃の実は中身が無いものが多くて、動物の足跡が幾つか見えている・・・。大きな動物の足跡ではなさそうだが・・・・。相変わらず、薄くらい谷には誰も居らず静まり返っていて、水の流れる音だけが聞こえている。



 沢に沿って、今度は登ってゆく。倒木をチェックしながら・・・






センボンイチメガサ Kuehneromyces mutabilis (Schaeff.) Singer & A.H. Sm.



 自宅周辺でこのような光景に会うのは赤松の倒木から出るヒメカバイロタケ。でも、これは違う。小さなきのこだが一面に出ていて、採ろうと思えばそれなりの量にはなりそうだが・・・・・






スギタケモドキ     Pholiota squarrosoides (Peck) Sacc.


柄にヌメリは無かった。ご指摘によりスギタケモドキとしたが、兵庫県のきのこリストにその名がないので、もう少し、慎重にした方が良さそうだ・・・


 秋のきのこは出始めてはいるようだが、まだまだ、これから。そういえば、フチドリツエタケは無かったなぁ・・・・




老木



 何か気配を感じたような気がした。それは、気のせいだろうが、急いで谷を登り登山道へ戻った。







 さらに車で登り、山頂付近のブナ林を歩くことも考えたが、今日の様子では沢沿いにしかきのこは無さそうだ。山を降りることにした。なんとも中途半端。


 その途中の道の脇で・・・・




ゲンノショウコ   オシベの葯が落ちてしまっている・・・



 湧き水の近くで・・・・








ミゾホオズキ


小さな花だが、綺麗な黄色。オオバミゾホオズキよりも随分小さい。栄養のせい?


 山崎まで走り、少し寄り道をして・・・・




アキノタムラソウ




マツカゼソウ


帰宅した・・・・。何とも、欲求不満。明日は、やはり早起きして登ろう。
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久し振りに歩いて出勤 2010.09.10.

2010-09-13 20:07:46 | Weblog

センニンソウ



 久し振りに歩いて出勤した。朝、7時半とはいえ、快晴で日差しがきついな・・・。自宅から職場まで、ほとんどが田圃だ・・・。その田圃の間の道を歩いてゆく。



 民家の近くの田圃の畦に白い花が咲いていた・・・・







 そのすぐ横を見ると・・・




ヘクソカズラ



 ヘクソカズラの白花なんてあるのかと思ったが・・・・、良く観ると葉が朝顔と同じだ・・・・。マメアサガオ?



 そのまま、進み広い田圃に出る。この辺りは酒米の産地だ。




山田錦の田


今年は見渡す限り、酒蔵に買い占められているようだ・・・・


 早くも黄色く色付いているのは、早稲種。







 その畦に・・・・




ヘブンリーブルー



何故か、西洋朝顔が咲いていた。




マルバルコウ?



 遠くから爆音が近づいてくる・・・・やがて・・・・






ヘリコプター



 近くの自衛隊の基地に向かっているようだ。それにしても、きれいに晴れたものだ・・・・。今日も暑くなりそうだ。







 職場の芝生にきのこが生えていた。少し、秋めいてきただろうか?
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もみじ滝から園地へ 2010.09.05.(6)

2010-09-12 20:43:39 | Weblog

タマゴタケ




 千軒平から下る途中に出会った・・・・






タマゴタケ



 この色、見たら、大抵の人は怖気づく・・・、絶対、毒??


 でも、これは食べられるきのこ。




Hygrocybe sp.



これも綺麗だが・・・・分からない。






Boletus auripes Peck  ちょっと、違和感あり


何か、ちょっと違うような気がするんだけど・・・




フクロツルタケ





カブラマツタケ



 漸く・・・・・




もみじ滝  水量僅か・・・



 園地に戻ると、湿原にメタカラコウが沢山咲いていた・・・・・






メタカラコウと蝶





ミソハギ




 そして、今年の初物・・・・・





1輪だけ・・・・



岡山森林公園 2010.09.05. end
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千軒平を下る 2010.09.05.(5)

2010-09-11 21:27:05 | Weblog

マツムシソウの咲く千軒平



 マツムシソウはここだけ。










マツムシソウ



 日当たりの良い場所にオミナエシも咲いていた。




オミナエシ



 ここからの景色がこの公園では一番だと思った・・・・




遠景1




足元を見る・・・・




遠景2




 さて、降りるとしよう・・・・




ブナ林



 薄暗がりのブナ林を下っていくと・・・・




    
ミドリニガイグチ     Tylopilus virens (Chiu) Hongo




ガンタケ     Amanita rubescens var. rubescens Pers.





クサイロハツ     Russula aeruginea Fr.
   




キイロイグチ     Pulveroboletus ravenelii (Berk. & Curt.) Murr.




 お次は最近、話題のイグチだ・・・・







    
ニシキイグチ・・・・・でしょうかね





ツギハギハツ     Russula eburneoareolata Hongo




このベニタケ科、それほど、良く出会うきのこではない。



 この山は随分ときのこが出ている・・・、が、夏のきのこ達。秋はまだ遠いようだ。


つづく。

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尾根伝いにマツムシソウを目指して歩く 2010.09.05.(4)

2010-09-10 22:50:33 | Weblog

尾根




 この公園の管理棟でマツムシソウが千軒平にだけ咲いていると聞いたので、奥ぶなの平でヒメベニテングタケを観てから、尾根伝いに千軒平まで歩いていこうと決めていた。ヒメベニテングタケは不発に近い状態だったが、予定通り尾根に出て歩きつづけた。




 尾根の向こうには、大山だろうか・・・、遥か遠くに微かに大きな山が見えている。







ヤマハッカ




 ヤマハッカ?、沢山集まって咲いているとそれはそれで、迫力あるな。尾根筋の日陰に群れて咲いている。




 その近くには・・・






ジイソブ






また、尾根・・・・





    
タデ科


隣り合って咲いていた。赤と・・・・白。アルビノ?


 また・・・・




ヤマハッカ



 避難小屋に到着。ここを左に折れれば、いつもの通りに園地に降りることになる。でも今日は千軒平まで歩き、マツムシソウに会わなければ・・・・。最近のトレーニングのお蔭か大して疲れもないが、休憩することにした。






 と、いうか・・・・早いとこ、飲まないと後が困る・・・?




今回は控えめに・・・



 休憩の後、薄暗いブナ林を抜け、また、尾根筋を歩いてゆく。








ヤマホトトギス?




テンニンソウ(ご指摘により追加)




キンミズヒキ



 きのこも・・・・




ツエタケ





ツルリンドウ





また、また、尾根





また、避難小屋(モミジ平)




    
カレバキツネタケ




 尾根筋の道に・・・・




アクイロウスタケ?



 そろそろ、疲れてきたな・・・・。腹が減った・・・・。




マツムシソウ



ということは・・・・、ようやく千軒平に着いたようだ・・・


つづく。
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奥ブナの平から尾根へ 2010.09.05.(3)

2010-09-08 22:39:34 | Weblog

ヒメベニテングタケ



 この公園を何度も訪れる理由の一つがこのヒメベニテングタケだ。このキノコが大好きで、ここに来れば綺麗なヒメベニテングタケにかなりの確率で出会えるので通っている・・・



 今回は時期的にはOKなのだが、暑い!雨降らない!ので、ダメかもしれない・・・、と思っていた。今回出会えたのは、奥ぶなの平でのこの一つのみ。


 その他、歩きながら写したきのこ・・・




オオキヌハダトマヤタケ幼菌







Hygrocybe sp.


沢山出ていたが、いつもこの手のきのこは分からない。




ヘビキノコモドキ


これも、この公園には多い・・・



 これは・・・?





    
amanita sp.


老菌だ・・・、雨も降らないので腐らずに乾燥している。傘を見るとちょっと青カビが生えているじゃないか・・・。それでも、これは普通じゃないような・・・、でも老菌だからおかしく見えるのかもしれない・・・




・・・・


あ、これはコガネヤマドリと思って、写真を撮っただけで通り過ぎたが、今見るとこれは・・・何だった?






ウツロイイグチ・・・と思う


こういう事もあるので、最初のもウツロイイグチだったのだろう。柄が細すぎる・・・



 さて、奥ぶなの平を過ぎて県境の尾根に向かう。その途中・・・・






タマゴテングタケモドキ(アカハテングタケ)


これも苦手。ヒダがピンク色になるので見分けられるというけれど、はっきりピンクと言えない個体もあり、ツルタケダマシ?ということも・・・。どちらにしても食べる対象ではないので、まあ、いいか。


 その隣に2本出ていたもの・・・







一見して明らかなように、傘の色は白く、条線はくっきり。傘の色以外は前出のamanitaと同じだが、こんな真っ白なタマゴテングタケモドキに出会ったことはないな・・・、分からない。偶然?


 先を急ぐ。







キンミズヒキ




ウツロイイグチ


状態によって見え方が随分と変る。




ムラサキアブラシメジモドキ



秋がもう近いな、と思わせたきのこ。この日、この一個体のみの出会い。




県境



 ようやく、尾根に出た。これから、しばらく尾根伝いに歩いてゆく。


つづく。





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久し振りの岡山森林公園 2010.09.05.(2)

2010-09-07 22:36:31 | Weblog

岡山森林公園の管理棟




 週末、どこかに出かけようと思っていたが、いろいろとあり、家を出ることが出来なかった。日曜の10時過ぎ、今さら何処へ行ったって・・・とは思ったが、近場はカラカラできのこや花の期待はゼロだ・・・



 予定では土曜日から大山辺りの麓のブナ林を歩いて見ようと思っていたのだが・・・


 やはり、出掛けよう!!  と思い、支度をして家を出た。コンビニで食料、水分を調達して高速に入ったのは11時。この時点でまだ、大山か・・・岡山森林公園か、行き先を決めかねていた・・・



 その一時間半後、まだ、院庄ICの出口で出るか、米子道まで走るか、迷いながら走った。大山に行って登って下ると6時になる・・・、登らないでブナ林のきのこ散策なら何とかなるか・・・、でも、登らずに麓だけ歩くのは寂しいなぁ・・・、などと考えていて、ギリギリのところで院庄ICで出た・・・。出たあとでも、ちょっと寂しい気持ちが・・・



 さて、12時半、公園の入り口に立つ!この公園には何度も、十回では済まないくらい通っているが、管理棟の写真を撮ったことがない、多分。行き過ぎた道を戻り、写真を撮ってから中に入ってゆく。







この道を歩いて行くと、右側にカラマツ林が広がる。その先が湿地になっている。




ミソハギ



アカバナ



ミゾソバ



 たたら場への入り口を右折して山に入って行く。その入り口に・・・・




ヒメコナカブリツルタケ



 その少し先のカラマツの根元にちょっと変ったムラサキヤマドリタケがいつも出ている・・・。今年は、ここに来るのが遅くなってしまったが、秋の発生のタイミングと合ってもおかしくはないと思っていたのだが・・・・






ムラサキヤマドリタケ(近縁?)



出てた!と思ったが、ちょっと遅かった。T氏に送るには古すぎだ。柄だけなら食べごろ、いやいや、検鏡できるだろうがそれではダメだろう・・・




フクロツルタケ


ドクツルタケに匹敵する毒菌、フクロツルタケも涼しいところでは、清清しい姿。だれか、間違って食べなけりゃいいけどね。



 森に中に入り込み、薄暗い沢沿いのブナ林を歩く。




ヤマジノホトトギス



辺りはすっかり・・・




ブナ林




ツルリンドウ




キバナアキギリ




                
ツルリンドウ



 沢の脇のブナの倒木に








 山を登り始める・・・




ニガイグチモドキ



 そして、夏のこの公園の定番・・・




クサイロハツ



 さて、奥ブナの平に向けて登ってゆく・・・・


つづく。





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久し振りの岡山森林公園 取り急ぎ 2010.09.05.

2010-09-06 21:28:06 | Weblog

ツルニンジン(多分、ジイソブ)  修正


 初秋・・・・、の割りに暑い。少しでも涼しいところにと思ったが、出発が遅くなりすぎた。久し振りに岡山森林公園のブナ林を訪れることにした。この森は標高の割りに涼しい・・・そんな気がしている。




ヤマハッカ



 初秋を感じさせる花たち、そして・・・・・




タマゴタケ



 初夏に一度出て、秋から再度、出始めるタマゴタケ。


とりあえず。
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カラカラの鹿が壷 2010.08.31.

2010-09-05 23:09:02 | Weblog

ミヤマベニイグチ



 所用あり、仕事を休んだ。思いのほか早く用事が済み、山の様子を見に行くことにした。このところ、暑い日が続き雨もほとんど降っておらず、日曜日に様子を見た近所の谷にも全くきのこは出ていなかった・・・・



 近くで、そういうときにまず、訪ねる場所、一昨年のこの時期に沢山のモミタケに出会った鹿が壷に走った。夏休み最期の日だが、キャンプ場や川沿いには家族連れはほとんどいない。よく、バーベキューをしているのだが・・・


 川沿いに道を歩いてゆくが、きのこの姿はほとんどない。


 道は滝に沿って急になる。




アシナガイグチ



 最初にモミタケのシロをチェックする。






何もない・・・・、が、良く見るとモミタケの柄の残骸が転がっていた。今年は、もう一度、発生してしまっているようだ。このところ、発生時期はどんどん早くなってきている。


 モミタケを諦め、いつものルートを辿る。このところ、ポツポツと良く出会う・・・




イロガワリ


柄を一擦り・・・、傘を一擦り・・・


    


色が変った・・・


 この時期、この場所で毎年見るフウセンタケ・・・






アカツブフウセンタケ



 発生しているきのこの数はとても少ない。まだ、出ているだけマシか・・・


 道を戻り、川の裏側の道に廻る。




シロテングタケ




フクロツルタケ老菌



 これは何・・・・?、柄に網目がある。




チャニガイグチ




チャニガイグチ


すぐ近くに出ていた。この個体は特徴が良く出ていて分かりやすい。チャニガイグチとして良さそうだ。




ウスタケ


この谷の定番!



 このイグチは?・・・








また、ヒメアワタケ?


 ひと擦り・・・


    
孔口は素早く青変後、黒変。手で持っていた柄は赤変。


これもクロアザアワタケのようだ・・・



 近くに出ていたこのイグチは・・・






クロアワタケ



 これも、この時期、このスポット・・・トイレの脇辺り・・・に出ている小さなイグチ。




ヒメコウジタケ



 これほどきのこの少ない鹿が壷は記憶にない・・・・、いつも、邪魔なヒルの姿もそういえば見かけなかったな・・・。。
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皆ヶ山 昼飯後下山 2010.08.29.(4)

2010-09-04 10:42:05 | Weblog

皆ヶ山 山頂



 誰もいない山頂で、汗で濡れた服を脱ぎ、汗を絞り・・・・、タオルも絞り・・・・、干した。


 さて、昼飯だ。



乾杯 いつもは糖質0%だけど、今日はカロリーが必要・・・・


 今日もまた・・・・、ご馳走。



新作メニュー考案中らしい・・・



    
蛸入り玉子焼き と、軟骨から揚げ


西明石 南香苑特製である。ちなみに、蛸は明石タコ・・・、ではないそうだ。


 のんびりと飲みながら食べた。でも、1本のビールではそう長くはもたないな・・・。
山頂は木がなく、上蒜山側の展望は良い。大山側は藪が覆っていて見えない。曇り空で、風が涼しい。


 結局、服はほとんど乾かなかったが下山を始めた。



キンミズヒキ



 
 登りでは気がつかなかった小さなイグチ




傘の微妙な凹凸


傷一つない綺麗な孔口を枝でサッと触る・・・・


    


すぐに青く変色する。傘の表面も僅かに黒ずんできた。クロアザアワタケの特徴。可食とされるが食べるほど集めたことはない。


 ブナ林が続く。









ベニイグチ



 これは?






不明


きれいなイグチ。傘径5cmほど。孔口、柄とも変色性なし。薄黄色で大き目の孔口。ヒメアワタケ?分からない。本を調べてみよう・・・




コテングタケモドキ幼菌



 こんなにも長く登ってきたのかと思うほど、長く急な道を下り野営場に戻る。




ツリガネニンジン




ヤマジノホトトギス





チチショウロ?と思ったが、切ることもせず・・・・




ゲンノショウコ


ここのゲンノショウコはどれも花が小さい・・・・



 その後、蒜山の人が沢山集まる辺りでブルーベリーの沢山入ったフラッペ?忘れた・・・を食べた後、塩釜の冷泉を見物し、温泉で汗を流し・・・




温泉


狭く、人が多く、最悪。あの、白山下山後の道の駅の温泉が懐かしい・・・


 その駐車場から・・・




蒜山


午後、曇りの筈が午後になり良く晴れた。今日は友人の運転。楽をさせてもらったな、ありがとう。


おしまい。
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皆ヶ山 やっと山頂 2010.08.29.(3)

2010-09-03 22:35:19 | Weblog

ツルリンドウ



 皆ヶ山の道は最初、ダラダラ、徐々に傾斜が急になり、最後は急な坂を登りっぱなしとなるようだ・・・。



 その急な坂を登り切った辺り・・・・




コイワカガミ



 春に来れば、ここも花が結構見られるところなのかもしれない。ユキザサの葉も見えている。山頂と思ったのは皆ヶ山ではなく・・・・




二俣山山頂



二俣山の山頂だった。その僅かな平らなスペースに出ていたきのこ・・・・






キリンタケ またはその近縁種?     Amanita excelsa(Fr.) Bertillon?



 そこから一度、山を下る・・・・、目的地はその奥に見えている雲に隠れた頂だ。


 その下る道・・・・・



               



 道の脇のブナの古い立ち枯れに出ていた・・・・



    
??


去年、芦生の森でやはりブナの立ち枯れで見ている。が、分からない。



 これも、同じ立ち枯れから出ていた。




??



 これは、御馴染み。もう、半月も早ければ食用とも言えただろうが・・・







    
トンビマイタケ     Meripilus giganteus (Pers.) P. Karst.



トンビマイタケは多くの場合、隔年発生なので来シーズンはどうかな・・・と、思うが今回、3本のブナの根元から出ているのを見たことを考えると・・・、来年も違う木から出ている確率も高いだろう。


 下って、さらに急な坂を一気に登る・・・・。いや、坂が一気に山頂まで続いているだけで、僕は一気には登れない・・・・、汗は滝のように出て・・・、これは冗談ではなく、タオルで顔の汗を拭いてばかりで顔が痛くなった。そして、目には汗が入り海水浴で海に潜った後のように、目に滲みていた。







ちょっと、スマートなイグチ。




ウツロイイグチ     Xanthoconium affine (Peck) Sing.



柄が随分と細く、綺麗だが、ウツロイイグチで良い?自宅周辺でもこのタイプのイグチは出ている。


 その間も急な上り坂は続き、漸く山頂に到着。




皆ヶ山山頂



 標高は低い山だが、やっぱり山登りはしんどい・・・・。気がつくと、登り始めてから4時間が過ぎていた。きのこと戯れていたとはいえ、弥山に登ったときよりも長く、白山に登ったときと変らない時間が過ぎていた。ふと、気がつくと誰にも会っていなかった・・・・。この山頂への登山道は一つしかなく、何処の山への縦走路もない。要するに、この山へ登っているのは我々だけだ・・・




山頂より、多分・・・・、上蒜山を望む


つづく。
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皆ヶ山 登山ちゅうか、なんちゅうか? 2010.08.29.(2)

2010-09-02 21:35:01 | Weblog

ramaria sp.



 山を登る道の傾斜はやや、急になってきたが、周囲は相変わらずのミズナラ林。きのこはポツポツと道の脇に出ている。最近、見ただけで ramaria sp.としてしまう、ホウキタケの仲間・・・






これは、イロガワリだろうと傘と柄を擦って変色を見ていると・・・・傘は素早く青変したが柄はさっぱりだ・・・。







イロガワリではなさそうだし、柄には細粒も見当たらないのでコゲチャイロガワリ、ウラグロニガイグチとかでもなさそう。オオコゲチャイグチでもなさそうだし・・・分からない。でも、切って匂いを嗅いでおくべきだった・・・。



 分かりやすい奴。沢山出ていた。






ベニイグチ     Heimioporus japonicus (Hongo) E. Horak



 これは、色合いの違う個体が結構多いようには思うけれど・・・、一律に・・・



キアミアシイグチ?     Retiboletus ornatipes (Peck) Manfr. Binder & Bresinsky




    
ミドリニガイグチ     Tylopilus virens (Chiu) Hongo




 また・・・




イロガワリ     Boletus pulverulentus Opat.




 登り道の先の方に見えていたイグチ・・・・、近づいてみると・・・、やっぱり・・・




アカヤマドリ     Leccinum extremiorientale (L. Vassilieva) Sing.



 道のど真ん中に大きなイグチが出ているのに、採られる事もなく、蹴り飛ばされることもなく・・・、何となく感じていたがこの山、登っている人はいないのか?




ヤマジノホトトギス



久し振りに見る花。この山?この季節?花が少ない。


 漸くブナ帯にやって来た・・・・




ブナ林





ほぼ中間地点





木に巻きついていたツタ、何だ?



 ブナ帯に入って急に増えてきたきのこ・・・・




ツエタケ     Xerula radicata (Relhan) Dörfelt



他のきのこの数は随分と減ってしまった・・・。




ボロボロのコンイロイッポンシメジ     Entoloma subnitidum f. cyanonigrum Hongo



 今回であった数少ない花の一つ・・・





ダイセンオトギリ



朝方、山の上のほうは雲に覆われていたが、少々、雨が降ったようだ。花に小さな水滴が残っていた。


つづく。


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蒜山周辺を歩く 皆ヶ山 2010.08.29.(1)

2010-09-01 21:46:06 | Weblog

皆ヶ山山頂から




 白山から降りてきて、盆休みも終わり、一段落。夏の疲れが出たのか・・・・、何時の間にか2週間が過ぎた。そろそろ、体を動かさなければ・・・・。



 どこか高い山に挑戦、という気にはなれず、かといって涼しい気分を味わいたい。友人に蒜山辺りに行かないかと話していた。その時は、蒜山といえば上、中、下蒜山のどれか、と考えていたのだが、ブナ林に行きたいと言った僕の言葉を聞いて友人が探してきたのは「皆ヶ山」だった。その山がどこにあるのかも分からなかったが、調べると・・・・



 所属しているきのこの会で散策したことのある蒜山高原キャンプ場の脇に登山口のある山だった。秋にはハナイグチ、シロヌメリイグチを採ったこともあった・・・・



 朝、6時前に友人が迎えにきてくれた。その車に乗り、途中、食料、水などを仕入れ、懐かしいキャンプ場の駐車場から登り始めたのは8時半頃だった。登り口辺りは、ミズナラ中心の広葉樹林。天気は曇っていたが、雨が降るほどではなかった。



 登り始めはほとんど平坦な道。木が茂っていて日陰ではあったが、湿度が高く、汗が出た。意外だったが、登山道の脇にはイグチが幾種類も出ていて、久し振りなので写真を撮りながら登った。



    
アワタケ?     Boletus subtomentosus L.    孔口の変色性はほとんど見られない・・・



 キャンプ場周回の道の脇にひっそりとある登山口。




皆ヶ山の謂れが説明してある・・・



 緩やかな道の脇にイグチが続く・・・・・







ニセアシベニイグチ     Boletus pseudocalopus Hongo


まあ、典型的といった感じのニセアシベニイグチ。大きなものがズラズラと並んでいる。傘を切断して臭いを確認。濃いチーズのような独特の匂いだ。



 次は白いきのこ・・・、一見してアマニタ。




アケボノドクツルタケ     Amanita subjunquillea var. alba Zhu L. Yang



 このイグチははっきりしないが、外見、匂いからは・・・




Tylopilus alkalixanthus Amtoft


アルカリキゾメニガイグチ(仮)のように思う。



 これも議論のあるイグチだ・・・






フモトニガイグチ?     Tylopilus alutaceoumbrinus Hongo



クリイロニガイグチと呼んでいたこともあった。最近は外見は同じでも胞子径が異なったりで、さらに細分化しなければならないのかもしれない。



 次のイグチは、今年は良く出会うイグチ・・・




イロガワリ     Boletus pulverulentus Opat.


柄も傘も触れると素早く青変する。これは食べても美味しいきのこだ。


 枯れ木の根元からは・・・




ナラタケモドキ     Armillaria tabescens (Scop.) Emel



湿り気さえあれば、今がナラタケモドキのシーズンだが・・・、自宅周辺では雨が降らず姿を見ていない。




ramaria sp.


ホウキタケの仲間だが、その脇にあるイチヤクソウの仲間に興味が行ってしまう・・・



 これは?







    
クロアワタケ?     Retiboletus griseus (Frost) Manfr. Binder & Bresinsky


ホオベニシロアシイグチかなと思ってみていたが・・・、この柄の白地に灰色の網目はクロアワタケか・・・・


 次は緑がかった傘の色を持つニガイグチ属・・・





ニガイグチモドキ     Tylopilus neofelleus Hongo



 山を登りに来たというのに・・・・、きのこの写真ばかり撮っていて、なかなか、進めない・・・・






シロオニタケ     Amanita virgineoides Bas



ドクキノコは美しい?


 まだ、しばらくきのこの道は続いた。


つづく。
コメント (4)
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