『怒りの葡萄』

この前に見た「タバコ・ロード」以上に
描かれたアメリカの負の一面に圧倒された。

オクラホマの農地を追い出され家族・親戚10人が
1台のオンボロトラックに荷物と一緒にルート66を
ひたすら西へと向かう。目指すはカリフォルニア。
オレンジ・カウンティだ。
昔、ルート６６というテレビ番組があった。
それより3昔くらい前の道だ。
この大移動は長崎から北海道へと移動する
「家族」を彷彿とさせる。描かれた内容は
もっと過酷であるが。

そして辿り着いたカリフォルニアは期待を
裏切るものであった。
追い立てられて西へと向かった人々で
働き口は少なく賃金のダンピングで生活を
維持することもできない状況だ。

なんだか自由な働き方だというフレーズにで
騙されし不安定な雇用と低賃金に追い込む
政策に翻弄されている姿と重なる。

ラストでお母さんのセリフがなかなか含蓄が
あり良かった。
母は強しである。

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監督 ジョン・フォード
出演 ヘンリー・フォンダ
ジェーン・ダーウェル
ジョン・キャラダイン
原作：ジョン・スタインベック
原題 The Grapes of Wrath
製作年 1939年
製作国 アメリカ