5時半、居間のカーテンをそっと引く。
まだ主役は北国に帰る冬鳥、野鳥たちの森に溢れる素晴らしいモーニング・コーラスはない。
だが、二つの居間の窓から数百羽の野鳥たちの右に左に忙しく飛びまわり、はねまわる姿、
窓辺に懸けてあるビノキュラーを眼に当て、その姿を追う。
残雪の上のカラマツの実をついばむ者、落葉を掘り返すもの、小川に飛び込む者、泳ぐ者、潜るもの、様々。
ツグミ、アトリ、シメ、アカゲラ、アオゲラ、ヒヨドリ、オシドリ、カルガモ・・・の姿、そうそう、枝から枝、飛び回るリスはもう鳥といっていい。
朝食後は一日裏庭で過ごす。だいぶ庭仕事が進む。
カラッとした晴天、カラマツの梢でずっと美しいイカルの囀り、とても気分がいい。
何処か遠くでウグイスの初音を聞いた気がずる。
4月も中旬を過ぎれば華やかな素晴らしいシンガー、夏鳥たちがやってくる。オオルリ、キビタキ、アカハラ、クロツグミ、ツツドリ・・・
もう少しだ。