ここ数年枕元には必ずIphone、あるいはタブレットがある。
睡眠導入のため朗読を聴くのが習慣になっているからである。
といってもほとんど数分で眠りに落ちてしまうので夜中に目覚めた時、聴くことが多いのではあるが。
最近よく聴くお気に入りは漱石の初期作品、草枕と夢十夜。
三四郎以降の作品は精神、肉体を病んでいた漱石の心情が作品に大きく投影され、行人、こころなどは不健全そのもの、読み続けることが辛い。
草枕は漱石の深遠な美意識、人生論、芸術論が作品に華やかに散りばめられ、後期作品のような病的に暗い影を落としていない。
私には漱石の最高傑作に思える。
眠れぬ夜に漱石、お聴きあれ、読書と全く違った楽しさがある。
朗読「草枕(前篇)」
朗読「草枕(後篇)」
朗読 夢十夜
更に時代小説のお好きな方、ロウドクソウコの扉、お開きあれ、武葉槌嬢がお待ちですぞ。
私は吉川英治、宮本武蔵、岡本綺堂、半七捕物帳全巻読了?しました。