この地に1991年に転居してカーティスクリークという宿を開き、それを生業として30年近く生きてきた。
陳腐な表現だがあっという間にその時は過ぎ去った。私、連れ合いともに年老いた。
オープン以来ずっと支えてきてくれたお客様も既に何人もの方々が黄泉の国に旅立たれた。
ご親族からいただく辛いお便り・・・
歳を重ねすぎた、もうそろそろ宿を閉める潮時だろう、私、連れ合いのよく口にする言葉。
今日もなんとも辛過ぎる30年お付き合いしてきたご本人からのお電話・・・まともな返事、言葉を返すことができない。
秋元湖の湖畔の芝草に2時間近く座り込み、湖上の青空に浮かぶ真白い積乱雲を眺めながらずっ
と悲しみを押さえ込み、考え続けている。弱い自身への慰め、
人間全て遅かれ早かれあの世の人に・・・100年後、今生きているすべての人はこの世にいない。
100年、あっという間だ。