小雪、外出する気分、除雪作業する気分など到底なれない。
そして音楽三昧、バーンスタインのマーラーを聴いていてふと思った。彼は何歳で亡くなったのだろうか。
1990年10月14日 (72歳没)ああ、こんなに若かったか、私は既に彼の歳をだいぶ越えてしまった。
ベルリンの壁崩壊記念コンサート1989年12月25日、東ベルリンでの『ベートーヴェン9番』
第4楽章の歌詞の“Freude(歓喜)”を“Freiheit(自由)”に変更演奏指揮していた、
時に見せる指揮台でジャンプするバーンスタイン、そんな生き生きとした彼を衛星中継で観た鮮明な記憶がある。
ベルリン後1年も経たずに亡くなっていた・・・
さらにモーツァルト晩年の傑作『アヴェ・ヴェルム・コルプス』ニ長調、K.618、
なんとゆったりとした演奏、こんな『アヴェ・ヴェルム・コルプス』を聴いた事がない。
そしてわずか4分にも満たないこの小品が与えた感動の大きさに愕く。いったい・・・
バイエルン放送交響楽団&合唱団Waldsassen 教会1990年4月5日(ヴァルトザッセン修道院付属教会)にて収録。
1990年4月といえばバーンスタインが死去する半年前になる。
迫り来る死をすでに受け入れている演奏なのだろう、死の悟り、あらゆる隷従と拘束から解放されたバーンスタインがここにある。
1791年6月モーツァルトも「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を書き上げ、その年の半年後の1791年12月5日この世を去っている。
この映像のバーンスタインを見、演奏を聴いているとなにか因縁めいた物を感じてしまう。
作曲したモーツアルト、演奏しているバーンスタイン、ともに現世の何事もうけいれ、悟り切ったあとの訪れる静謐,諦観・・・
このバーンスタイン映像、演奏、是非ご覧下さい。
(2010年3月20日の記事一部再記載)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます